北米

2026.04.30 07:30

FRB、金利据え置き──パウエル議長最後の会合で1992年以来最多の反対票

ジェローム・パウエル議長の任期は米国時間5月15日に満了する(Photo by Anna Moneymaker/Getty Images)

ジェローム・パウエル議長の任期は米国時間5月15日に満了する(Photo by Anna Moneymaker/Getty Images)

米連邦準備制度理事会(FRB)は米国時間4月29日、数十年ぶりの最多となる反対票を記録しながらも金利据え置きを決定した。ドナルド・トランプ大統領との対立関係のさなか、ジェローム・パウエルがFRB議長として臨む最後の会合となった。

賛成8・反対4で金利を3.5%〜3.75%に据え置き、反対票は1992年以来の最多

連邦公開市場委員会(FOMC)は 賛成8対反対4で、金利を3.5%〜3.75%に据え置くことを決定した。反対票の数は1992年10月以来最多となった。

FRB理事のスティーブン・ミランは0.25ポイントの利下げに賛成票を投じた。一方、ベス・ハマック、ニール・カシュカリ、ローリー・ローガンの3理事は金利据え置きには同意したものの、委員会声明に含まれた将来の利下げの可能性を示唆する文言は支持しなかった。

FRBは「緩和バイアス(easing bias)」に言及したが、金利が引き下げられるとは明示せず、必要に応じて「調整」を行うと述べるにとどめた。

FOMCは声明文を更新し、インフレーションが「高止まり」しているとの認識を示した。これはイラン分症に起因する世界的なエネルギー価格の急騰を背景としたもので、当局者はこの価格急騰が「経済見通しに関する高水準の不確実性」に寄与していると述べた。

パウエル議長の任期は5月15日満了、後任はケビン・ウォーシュの見通し

パウエルは米東部時間4月29日午後2時30分に、FRB議長として最後となる演説を行う予定だ。その中でFRBの政策は維持されるべきだとのシグナルを発するとみられる。パウエルのFRB議長としての任期は5月15日に満了する。後任には、トランプが指名した元FRB理事のケビン・ウォーシュが就任する見通しだ。パウエルは任期が2028年に満了するまでFRB理事として残ることもできるが、議長経験者が任期終了後もFOMCにとどまるのは稀である。パウエルは先月、「機関にとって、また我々が奉仕する人々にとって最善だと考えることに基づいて、決める」と述べた。

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