宇宙

2026.04.30 10:30

2026年5月は「満月が2回」 フラワームーンともう1つ、その特徴と観望ガイド

ギリシャ・スニオン岬にあるポセイドン神殿の上に昇る5月の満月「フラワームーン」。2025年5月12日撮影(Milos Bicanski/Getty Images)

ギリシャ・スニオン岬にあるポセイドン神殿の上に昇る5月の満月「フラワームーン」。2025年5月12日撮影(Milos Bicanski/Getty Images)

この時期、北米の山野に咲き誇る春の花々にちなんで「フラワームーン」の呼び名を持つ満月が、2026年5月2日(土)に昇ってくる。最も美しく見栄えがするのは日没後まもなく、東の地平線に姿を現すその瞬間だ。そして、今年の5月は満月が2回訪れる。2つめの満月は「ブルームーン」と呼ばれ、5月31日(日)に昇る。

フラワームーンは日本時間2日午前2時23分に満月の瞬間「望」を迎える。2日の日の入り後、月の出のタイミングが最大の見ごろとなる。

フラワームーンという名称は、北米先住民の農事暦に由来する。米最古の生活年鑑『オールド・ファーマーズ・アルマナック』のウェブサイトによると、北米先住民が名付けた5月の満月の別名としては、他に「バディングムーン(芽吹きの月)」や「リーフバディングムーン(木の芽吹きの月)」、「プランティングムーン(種まき月)」、渡り鳥や魚が卵を産む季節であることにちなんだ「エッグレイイングムーン(産卵の月)」、カエルが鳴きはじめる時期を示す「フロッグムーン(カエルの月)」などがある。

アイルランド・ダブリンのランドマークとして知られるプールベッグ発電所の2本の煙突の間から昇るスーパー・フラワームーン。2021年5月26日撮影(stock.adobe.com)
アイルランド・ダブリンのランドマークとして知られるプールベッグ発電所の2本の煙突の間から昇るスーパー・フラワームーン。2021年5月26日撮影(stock.adobe.com)

今年のフラワームーンは、いわゆるスーパームーンではない。月の公転軌道はわずかに楕円を描いており、毎月、地球に最も接近する点(近地点)と最も遠ざかる点(遠地点)を通る。月が近地点を通過するタイミングと満月になる瞬間(望)がほぼ重なる際に、月が夜空で大きく、明るく見える現象を俗にスーパームーンと呼ぶ。2026年のフラワームーンは逆に、遠地点の近くで「望」となり、「マイクロムーン」と呼ばれる。なお、5月31日のブルームーンは地球から最も遠い満月となる。

2026年、月の地心距離の変化と満月(国立天文台)
2026年、月の地心距離の変化と満月(国立天文台)

満月は、薄暮の中で東の地平線から顔を出した瞬間ほど印象的な姿はない。特に迫力があるのが日没とほぼ同時に月が昇る場合で、今年は北米と欧州全域で極上のフラワームーンが拝めそうだ。

最高の満月の眺めを堪能するには、東の地平線が見通せる高台や開けた田園地帯、東向きの海岸など、見晴らしのよい場所で待ち構えるといい。月の出の時刻は場所によって異なるので、観望地点を決めたら、月の出カレンダー(国立天文台の「各地のこよみ」など)でその場所の月の出の時刻を確認しておこう。以下は5月2日の日の入りと月の出の時刻の一例だ。

・東京:日の入り=午後6時28分、月の出=午後7時14分
・大阪:日の入り=午後6時43分、月の出=午後7時29分
・福岡:日の入り=午後7時2分、月の出=午後7時47分

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翻訳・編集=荻原藤緒

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