経営トップの交代による共同CEO体制、米プレミアムプランの値上げ
Spotifyは2026年、複数の変化を経験した。その中には経営トップの交代も含まれる。2006年に共同創業して以来同社を率いてきたダニエル・エクがCEO職を退き、ノルストロームとグスタフ・ソーデルストロームによる共同CEO体制へ経営の舵取りを引き継いだ。
フォーブスが純資産96億ドル(約1.53兆円。1ドル=159円換算)と推計するエクは、2025年9月に退任を発表。2026年1月に職を離れ、執行会長(エグゼクティブ・チェアマン)の役職に移行した。
エク退任の報を受け、Spotify株は4%下落した。
同ストリーミングサービスは1月、米国の加入者向けに月額料金を1ドル引き上げ、プレミアムプランを月額11.99ドルから12.99ドルへと改定すると発表した。約18カ月ぶりの値上げだった。
AI音楽生成ツールによる「スパム的」楽曲を7500万曲削除
AI音楽生成ツールの人気が爆発的に高まる中、他のストリーミングサービスと同様Spotifyもここ数カ月はAI技術の台頭による圧力に直面している。Spotifyは9月、サービスに氾濫する「スパム的」な楽曲への取り締まりを強化したと発表。過去1年でこうした楽曲を7500万曲削除し、新たなスパムフィルターツールを導入したと明らかにした。
アーティストに支払われるロイヤルティの希薄化を否定
また一部アーティストは、ストリーミングサービスにおけるAI楽曲の蔓延がアーティストに支払われるロイヤルティを希薄化させると主張している。ただし、Spotifyでアーティスト・業界パートナーシップ責任者を務めるブライアン・ジョンソンは2025年6月、こうした見方を否定。AI楽曲の消費は「極めて微小」だと述べた。
一方で同社は、ユーザーの音楽発見を支援するAI搭載DJの提供などAIの活用も進めている。
2025年のアーティストへの支払総額は、過去最高の約1.75兆円
Spotifyが1月に発表した2025年のアーティストへの支払総額は、110億ドル(約1.75兆円)となった。過去最高額であり、前年比10%超の増加となった。


