OpenAIの投資家およびパートナー企業の株価が、米国時間4月28日の取引開始直後に下落した。OpenAIが社内の収益目標とユーザー成長予測を達成できず、同社幹部間において将来の契約費用を賄えなくなる可能性があるとの懸念が高まっているという。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。
ChatGPTの週間10億人目標が未達、月次収益も下回る
OpenAIは、2025年末までにChatGPTの週間アクティブユーザー数「10億人」という社内目標を達成できなかった。また、2026年初めには複数の月次収益目標も未達だった。Anthropic(アンソロピック)に市場シェアの一部を奪われたことが背景にあると、WSJが事情に詳しい関係者の話として報じた。
OpenAIの最高財務責任者(CFO)サラ・フライアーは、収益成長が加速しなければ、同社が将来のコンピューティング契約費用を支払えなくなる恐れがあるとの懸念を、他の経営幹部に伝えたとされる。
WSJによると、フライアーはOpenAIの年内上場計画についても慎重な姿勢を示しており、上場企業に求められる報告基準を満たせない可能性があると警告している。一方、サム・アルトマンCEOはより積極的なスケジュールを望んでいるという。
「これは(OpenAIが)巨額のインフラ義務を果たせるかどうかという疑問を投げかける」と、Vital Knowledgeのアナリスト、アダム・クリサフリは4月28日のレポートで記した。
この報道を受け、OpenAIの主要投資家およびパートナー企業の株価が下落した。エヌビディア(3%安)、マイクロソフト(1%安)、ブロードコム(4%安)、コアウィーブ(7.1%安)、オラクル(6.5%安)、ソフトバンク(11.9%安)となった。
OpenAIは「クリックベイトだ」と反論
OpenAIの広報担当スティーブ・シャープはForbesへの声明で、WSJの報道を「クリックベイト(読者を釣る扇情的な記事)」だと述べた。シャープは、OpenAIの事業は「フル回転」で進んでいるとし、消費者向けの強みが収益に表れ始めていること、そして法人向け事業は「これまでで最も良い状態にある」と付け加えた。



