北米

2026.04.29 07:00

米空母ドワイト・アイゼンハワーが整備を早期完了、次期展開へ前進 「空白」生まぬと造船所奮闘

米海軍の空母「ドワイト・D・アイゼンハワー」。2012年12月19日、バージニア州ノーフォーク(Smith Collection/Gado/Getty Images)

現在展開中の米空母3隻はすべてCENTCOMの担当地域で作戦行動を実施しているため、米海軍は通常よりも戦力が薄く引き延ばされている。

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また、ジェラルド・R・フォード級空母の2番艦「ジョン・F・ケネディ(CVN-79)」の建造は予定より遅れていて、就役は来年3月にずれ込む見通しだ。このため、米海軍は運用する原子力空母で最も古いニミッツ級空母1番艦「ニミッツ(CVN-68)」の退役を延期せざるを得なくなっている

ニミッツは現在、南米大陸回りで一種の「お別れ航海」を行っている。わざわざ南米最南端のホーン岬経由で太平洋から大西洋へ向かっているのは、大きすぎてパナマ運河を通過できないからだ。米海軍の「サザン・シーズ2026」演習の一環で、4月にはエクアドル海軍との共同作戦に参加したほか、チリのバルパライソに寄港した。

現行の計画では、ニミッツはこのあとブラジルとジャマイカに寄港し、中南米数カ国の海軍と共同訓練を実施することになっている。

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空母の整備に遅れが許されない状況

ドワイト・D・アイゼンハワーが次の展開を開始できる状態になるまでには、まだしばらく時間がかかる可能性があるものの、米海軍は同艦が任務を遂行できる状態を確実に維持しようと努めるだろう。

「世界の現在の安全保障環境に鑑みると、アイクの早期引き渡しは国家安全保障上きわめて重要な要請です」とダウンズは強調している。「航空母艦は国家の意思を示す最も強力な手段のひとつであり、その1隻の整備が造船所で遅れれば、複数の戦域で米軍のプレゼンスが強く求められている時期に戦略上重大な空白が生じてしまいます」

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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