北米

2026.04.29 07:00

米空母ドワイト・アイゼンハワーが整備を早期完了、次期展開へ前進 「空白」生まぬと造船所奮闘

米海軍の空母「ドワイト・D・アイゼンハワー」。2012年12月19日、バージニア州ノーフォーク(Smith Collection/Gado/Getty Images)

プロジェクト責任者のジェイソン・ダウンズ海軍中佐は「アイクの整備を成功裏に完了できたのは、何よりもノーフォーク海軍造船所、艦の乗組員、請負業者の各チームのおかげです。彼らの尽力により、艦をしっかり戦闘準備の整った状態にすることができました」とたたえた。

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「プロジェクトチームは全体で1日4000人を超える人員を結集し、皆でひとつの共通の目標、つまり、約束された期日よりも前に、アイクを完全に任務遂行可能な状態にして艦隊へ戻すことに取り組みました。高度な技能を持つ職人たちと優れた工学的知見が、アイクの2025年度のPIA成功を支えた立役者です」(ダウンズ)

今回のPIAでノーフォーク海軍造船所のチームは「初めてのこと」をいくつか成し遂げた。それには、水上に浮かんだ状態の空母への主海水バルブの設置や、主エンジンの高圧タービンのノズルブロック検査実施などが含まれる。後者は今後、艦隊内で同様の部品の修理作業を効率化するのに役立つとみられている。チームはまた、利用できる労働力に限りがあるなか、作業量を効率的に管理した。

「チームは2万5000リソースデイ(人員と日数を掛け合わせたもの)超の新たな仕事をやり遂げるために、作業量と作業人数を入念に配分しました」とダウンズは説明している。「チームは細心の注意を払い、求められた新たな仕事を予算内で完遂し、2000リソースデイを節約することもできました」

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PIA完了が発表された前の週、ドワイト・D・アイゼンハワーでは、艦内で発生した小規模な火災で水兵3人が負傷したと報告されていた。米海軍によると3人は全員すでに任務に復帰している。

通常よりも戦力が逼迫している米海軍

米海軍は原子力空母を11隻保有している。しかし実際のところ、PIAやそれに続く数カ月にわたる海上公試のため、各空母を次の展開に備えさせるには相当な時間を要する。セオドア・ルーズベルトとドワイト・D・アイゼンハワー以外に、2026年中に新たな展開を開始できる米海軍の空母があるのかは不明だ。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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