天の川銀河(銀河系)内にあり、生命を育める可能性の高い岩石質の太陽系外惑星を45個特定したとする最新の研究結果が発表された。これまでに発見されている系外惑星6000個以上から、最も有望な候補を絞り込んだ結果だという。研究成果をまとめた論文は英国王立天文学会の学会誌Monthly Notices of the Royal Astronomical Societyに掲載された。
米コーネル大学のリサ・カルテネガー率いる国際研究チームは、欧州宇宙機関(ESA)の宇宙望遠鏡ガイア(Gaia)とNASAの太陽系外惑星アーカイブのデータを分析し、ハビタブルゾーン(生命生存可能領域)内にある惑星を特定した。ハビタブルゾーンは、惑星の表面に液体の水が存在できる条件によって定義される。
カルテネガーは「宇宙船ヘイル・メアリー号が建造されたならば、どこに生命を探しに赴くべきかを、今回の論文は明らかにしている」として、地球外生命体を探すために何年にも及ぶミッションに派遣される宇宙飛行士を描いたハリウッド映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』に言及した。この映画に登場する、くじら座タウ星系やエリダヌス座40番星系の惑星は、今回の有力候補リストには載っていない。
遠方の惑星と「プロジェクト・ヘイル・メアリー」
最終候補に選ばれた系外惑星の中には、良く知られたものとして、わずか約4.2光年の距離にあるプロキシマ・ケンタウリb、距離約41光年のトラピスト1fや距離約500光年のケプラー186fなどがある。この他、距離約137光年のTOI-715bなど、あまり知られていない系外惑星も含まれている。特に注目すべきなのは、地球から約40光年の距離に位置するトラピスト1星系の4惑星トラピスト1d、e、f、gと、約48光年の距離にあるLHS 1140bとされている。
カルテネガーは「これらの惑星は極めて重要であることが判明するかもしれない」として「プロジェクト・ヘイル・メアリーが非常に見事に浮き彫りにしているように、生命は現在考えられているよりもはるかに多様な能力を持つものなのかもしれない。なので、既知の系外惑星6000個のうちのどれがアストロファージやタウメーバ(やロッキー)のような地球外生命体を育む可能性が最も高いかを明らかにすることは極めて重要だと判明するかもしれない。単にライアン・ゴズリングにとってのみならず」と話した。



