宇宙

2026.04.28 17:00

オレンジ色の満月「フラワームーン」が輝き、北斗七星が高く昇る 今週の夜空

藤棚から見る5月の満月(stock.adobe.com)

藤棚から見る5月の満月(stock.adobe.com)

4月に別れを告げ、5月を迎える今週は、季節のうつろいを感じながら輝く「フラワームーン」の満月を眺めたい。宵の空では春の星座が主役となり、夜半過ぎには夏を象徴する星たちが昇り始める。北の空では北斗七星が高くきらめく。2026年4月28日からの1週間の夜空の見どころを紹介しよう。

4月30日(木)~5月1日(金):月とスピカ

日没後の空で、満月にやや足りない月がおとめ座の1等星スピカの間近で輝き、翌未明にかけて共演する。スピカは太陽系から約250光年先にある。1つの星に見えるが、実は巨大な2つの星が極めて近い距離で引き合いながら4日周期で互いを公転している連星系だ。その合計光度は太陽の1万倍以上にもなる。

2026年4月30日(東京:午後9時頃)の南南東の空(Stellarium)
2026年4月30日(東京:午後9時頃)の南南東の空(Stellarium)

5月2日(土):「フラワームーン」の満月

北米先住民の農事暦で「フラワームーン」と呼ばれる5月の満月は、日本時間2日午前2時23分に満月の瞬間「望」を迎える。最大の見ごろはやはり月の出のタイミングだ。ちょうど満月が最も大きく見え、大気中の塵などにより光が散乱されてオレンジ色に染まる。

トルコ・イスタンブールの名所、ガラタ塔の背後に昇る満月。2025年5月12日撮影(Isa Terli/Anadolu via Getty Images)
トルコ・イスタンブールの名所、ガラタ塔の背後に昇る満月。2025年5月12日撮影(Isa Terli/Anadolu via Getty Images)

なお、地上からは太陽のまぶしさに隠れて見えないが、この日は太陽系で最も小さく最も太陽に近い惑星である水星と、冥王星に次いで2番目に大きい準惑星で太陽系の外縁部を公転しているエリスが、地球から見てほぼ同じ位置にくる。

5月3日(日):月とアンタレス

満月を1日過ぎた十六夜の月が夜遅く、さそり座の1等星アンタレスと共に昇ってくる。アンタレスは赤色超巨星で、直径は太陽の約700倍もある。

2026年5月3日(東京:午後11時頃)の南南東の空(Stellarium)
2026年5月3日(東京:午後11時頃)の南南東の空(Stellarium)

北斗七星が最も高く昇る

4~5月の夜、北の空の天頂付近を見上げると、夜空で最も見分けのつきやすい星の並びに気がつくはずだ。北斗七星である。ひしゃくの形に並んだ7つの星はおおぐま座の一部で、ひしゃくの先にあるα星「ドゥベ」とβ星「メラク」は「指極星(しきょくせい)」と呼ばれ、両者の間隔を基準にして北極星を見つけることができる。また、「ひしゃくの柄」のカーブをそのまま伸ばした「春の大曲線」は、天体観測の際にとても頼りになる「星探しの目印」の1つだ。

国立天文台
国立天文台

この時期、北斗七星は夜空で最も高く、最も目立つ位置に光っている。大曲線を辿った先にはもう1つ、春を象徴する星の並びがある。うしかい座の1等星アルクトゥルス(アークトゥルス)、おとめ座のスピカ、しし座の2等星デネボラが形づくる大きな三角形──「春の大三角」である。

5月は満月が2回ある

5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれることは上でも紹介したが、今月はもう1回、5月31日にも満月が昇る。同じ暦月内で2回目の満月は「ブルームーン」と呼ばれる。これは月の満ち欠けの周期が約29.5日なために時折起こる現象だ。日の入り後まもなく昇ってくるブルームーンの眺めを堪能してほしい。

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事