誰が言い出したか、「しじみの身を食べるのはマナー違反」なんてマナーハラスメントが一時期騒がれ、さすがにそれはないだろうと、間もなく鎮圧された。だが、マナー問題は消えたとしても、しじみの身は食べたほうがいいのか問題は未解決だ。
「しじみ習慣」などの健康食品を開発販売する自然食研は、50〜70代のシニア世代と管理栄養士および内科医1025人を対象に「しじみの味噌汁の『身』の食べ方」に関する調査を実施した。それによると、50〜70代の男女のうち、しじみの味噌汁を飲むときにしじみの身を食べる人は約86パーセントと大多数であることがわかった。

食べないという人に聞くと、「身が小さくて箸で取るのが面倒」との理由が1位で約51パーセント、続いて「栄養は『汁』に溶け出していると思う」(約35パーセント)という理由も多かった。つまり、食べない派のほぼ9割は、わざわざ食べる価値はないと考えているようだ。
では、管理栄養士と内科医の意見はどうか。しじみの身を食べるべきかどうかを尋ねると、じつに約98パーセントが「推奨する」と答えた。その理由としては、「鉄分やカルシウムなどのミネラル」、「オルニチンなどのアミノ酸」、「良質なタンパク質」が身に残存しているからだという。やっぱり食べなければもったいない。

ところで、お酒を飲んだときはしじみに含まれるオルニチンが「効く」と言われているが、管理栄養士と内科医に尋ねると、飲酒の前、飲酒の最中に摂取するのがよいという肯定的な意見が聞かれた。また、管理栄養士・内科医の約90パーセントは、飲酒時だけでなく、日常的に摂取していることが重要だと答えている。

しじみの身には栄養がある。むしろ、食べないほうが栄養豊富な食材を捨てることになり、マナー違反だと言える。面倒がらずに、せっせと食べましょう。だいいち、おいしいから。



