ヒルトンホテルの創業者、コンラッド・ヒルトンのひ孫、実業家でセレブリティのパリス・ヒルトン。2000年代のカリスマといわれ、全てを手にしたと思われる彼女が今、欲しいものがあるという。

mirumiとは「ちら見」するバックチャーム型ロボット。世界最大級のテクノロジー見本市「CES2025」では各国の取材陣がこの発表の場に集まり、mirumiセンセーションと呼ばれるほどの反響を得たという。
mirumiはそのルックス自体も可愛いのだが、音や呼びかけに反応する動きや、ちらちらとこちらを窺うようないじらしい視線など、単なるチャームロボットを超えたこだわりが詰まった新しいタイプのロボットだ。このmirumiを世に出したのが、ユカイ工学。「ロボティクスで、世界をユカイに。」というビジョンを掲げ、毎日をちょっと楽しくしてくれるロボットを開発している。
そんなユカイ工学が4月23日、日本で初となるmirumiの記者発表会を行った。
このmirumiの開発で目指したものは「赤ちゃんの無垢なしぐさが引き起こす『幸せのおすそわけ』」だという。確かに、呼びかけに答えないときもある気まぐれな行動原理や、わかりそうでわからないその感じは赤ちゃんそのもので、mirumiには実に100種類のふるまいが搭載されているそうだ。
mirumiで湧いたCESの会場で、その様子を間近で見ていた、テクノロジーとクリエイティブの力で、企業や自治体の新規事業案件の企画などに携わるHEART CATCH 代表の西村真里子はこう振り返る。
「この究極的にシンプルで愛らしいプロダクトに海外メディアは釘付けでした。彼らが惹かれたのは、単なるガジェットとしての機能ではなく、その背後にある『人間と情報の関係性を再定義する』という思想の深さに共鳴したからではないでしょうか。」
西村がいうように「人間との関係の再定義」でいえば、ユカイ工学はこれまでも様々な興味深いプロダクトを開発している。「Qoobo(クーボ)」は、しっぽのついたクッション型セラピーロボットで、撫でる強さに応じて気まぐれにしっぽを振って応えてくれる。「fufuly(フフリー)」は呼吸するクッション。触れ合う仲間の呼吸につられる生き物の性質を基にしている。また、トロンと眠そうな目のぬいぐるみ「甘噛みハムハム」は、その口に指を入れると、ランダムな噛み方で甘噛みしてくれる。
このように、これまでも多くのプロダクトを世に出してきたユカイ工学だが、数年前までCESなどのグローバル会場では「これはぬいぐるみだから、子供用だよね?」と、突き放した反応をされることが多かったという。ただ、コロナ禍あたりを機に、その流れに変化が出始めた。アメリカやヨーロッパという地域でも日本のように、大人が自身のためにキャラクターグッズを買うことが自然なこととなり、その証左のように、CESでもコロナ禍を経て、ユカイ工学が開発する「BOCCO emo Platform」や呼吸するクッションの「fufuly」はイノベーションアワードを受賞した。



