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2026.05.01 09:30

グーグル幹部が明かす「今、過去最高の変革速度に」 検索・マップ・AIエージェントの未来

Koshiro K - stock.adobe.com

検索が「行動」し始めるとき

質問に答えるだけでなく、AIは私たちの代わりに行動し始めている。ここから議論はさらに興味深くなる。

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検索におけるエージェント機能について、フォックスは意欲と慎重さの両方を見せた。フォックスは、約6か月前に始まり、現在は各国へ展開されつつある機能について説明した。これはOpenTableやYelpのようなレストラン予約プラットフォームを横断して空席情報を集約し、一つの検索で複数サービスのリアルタイムの予約候補を同時に表示できるものだ。同氏自身も、私が話を聞いたその週にこの機能を使い、普段なら確認しようと思わなかった寿司店で、直前の金曜の席を見つけたという。

これは、次の段階のデジタル支援がどのような姿になるかを示す初期の例である。私たちは、物事を「知っている」システムから、物事を「実行する」システムへ移行しつつある。

とはいえ、フォックスは私も強く同意する点を指摘した。限界を決めるのは、技術的に何ができるかだけではない。「可能性の上限を決める上で最も大切なのは、利用者が何を望んでいるかです」とフォックスは述べた。

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まさにその通りだ。人々は便利さを求める一方で、自分で決める余地も求めている。AIが予約候補を比較したり、候補を絞り込んだりすることは歓迎するかもしれない。しかし、AIが利用者の関与なしにお金を使ったり、休暇先を選んだり、より個人的な判断を下したりすることには抵抗を覚える可能性がある。「すべてがエージェント化される世界を、私個人は信じていません。人は自分自身の主体性を大切にしていると思うからです」とフォックスは語った。エージェント型AIで勝者となるのは、この便利さと主体性のバランスを理解し、慎重に設計できる企業だろう。

Googleマップはより賢い案内役になる

AIによって再発明されつつあるグーグル製品は検索だけではない。Googleマップも独自のAI変革の途上にある。

フォックスによると、グーグルはストリートビュー用の車両や航空写真、その他の入力情報から得られる画像をAIで処理し、「実際に地図を作る」ために使っているという。これは技術的な話に聞こえるかもしれないが、非常に重要だ。AIが、現実世界を表す地図データを最新で使いやすい状態に保つことを助けているからだ。たとえば、信号機の変化や、閉店した店舗などを識別できる。

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翻訳=酒匂寛

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