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2026.05.01 09:30

グーグル幹部が明かす「今、過去最高の変革速度に」 検索・マップ・AIエージェントの未来

Koshiro K - stock.adobe.com

信頼、広告そしてウェブの未来

AI検索をめぐる最大の問いの一つは、オープンウェブに何が起きるのかということだ。AIが直接答えを出してくれるなら、人々はなおコンテンツをクリックして見に行くのだろうか。そして、ウェブサイトへの訪問者が減るなら、出版社やクリエイターはどうなるのか。質の高い情報を生み出す動機はどう維持されるのか。

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この点について、フォックスはかなり楽観的だ。「私は自分をウェブ楽観主義者だと考えています」と同氏は語った。同氏は、人々は特に関心のあるテーマについては、なお深く知りたいと思うはずだと考えている。AIによる要約は、人々が全体像をつかむ助けにはなるだろう。しかし多くの利用者は、より豊かな内容、より深い分析、独自の報道を求め続けるという考えだ。

私は、ある程度まではフォックスの見方が正しいと思う。ウェブが消えることはないだろう。変わるのは、さまざまな種類のコンテンツが果たす役割だ。どこにでもある汎用的なコンテンツは圧力を受ける。主にクリックを集めるためだけに作られた内容の薄いコンテンツは苦戦する可能性が高い。その一方で専門性、個性、本物の深みを持つ質の高いコンテンツは、生き残り、成長する可能性がはるかに高い。

もちろん広告も、この方程式の大きな要素である。グーグルは、検索意図を土台として、歴史上最も成功した広告事業の一つを築いてきた。検索がより会話型になるにつれ、そのモデルも適応しなければならない。フォックスは、広告は今後も「広告であることが明確に表示され、明確に示される」ものであり、広告ではない回答とは分けられると明言した。同氏はまた、広告は関連性が高いときに最も効果を発揮する、という重要な点も指摘した。

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それは当たり前に聞こえるかもしれないが、本質的な問題だ。AI時代の利用者は、操作されているように感じたり、広告と回答の区別があいまいだったりする体験を許容しないだろう。信頼は壊れやすい。特にAIが自信のある口調で答えを生成する場合はなおさらだ。グーグルがこのバランスを正しく取れれば、広告はより有用で、より適切なタイミングで提示されるものになり得る。逆に誤れば、利用者の信頼は急速に損なわれる可能性がある。

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翻訳=酒匂寛

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