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2026.05.21 12:30

早起きが「逆効果」の場合も。仕事ができる人の生産性を下げる3つの有害な習慣

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この視点は科学誌『サイエンス』に2011年に掲載された「グーグル効果」についての画期的な研究をベースとしている。この研究では、人は後で(たとえばインターネットを通じて)情報にアクセスできると考えると情報そのものを記憶しなくなり、その情報を「どこで見つけられるか」(例えばグーグルやAI)を覚える傾向があることが示された。事実上、インターネットは一種の外部記憶として機能している。

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2024年の研究の著者たちは、これは必ずしも悪いことではないと指摘している。実際、特定のタスクを外部に委ねることで、より複雑な思考にリソースを割ける場合もある。しかしそれをやりすぎると、ツールに過度に依存することになる。

ツールは認知負荷を軽減するどころか、負荷を生み出し始める。あなたは単なる情報の保管場所としてだけでなく、指針としてもツールに頼るようになる。複数のツールを頻繁に行き来したり、完璧なツールを探し続けたりすることでいわゆる「メタワーク」、つまり仕事を管理するための作業が生まれる。

一部の人、特に計画的な枠組みが必要な人や注意力に課題を抱える人にとっては、こうしたシステムは非常に有用だ。しかし他の人にとっては微妙な罠となる。生産性を高めるどころか、整理や管理、微調整にそれまでよりも時間を費やしてしまう。仕組みは拡大するが、成果は変わらないままだ。

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生産性ハックが賢い人では効果がない理由

一般的な生産性ハックが自分には効果がなかったとしても、それはあなたのやり方が間違っているからではない。単にそれらの習慣が、日々の業務であなたが頼りにしている思考や仕事のスタイルに合っていないだけだ。

現代の生産性文化の多くは一貫性や可視性、成果を重視するようになっている。迅速な対応や測定可能な活動が評価される。しかし価値ある仕事のすべてがその枠組みに収まるわけではない。邪魔されない長時間の思考や柔軟なスケジュールを必要とする仕事や、ツールをさほど必要としない仕事もある。

だからといって仕組みという概念を完全に否定すべきと言っているわけではない。状況に応じて適切に使うべきだ。どのようなツールやスケジュールを用いるにせよ、最も重要なのはそれらが自分の思考を妨げるのではなく、支えてくれるかどうか
だ。

他の人の方法やスケジュールに無理に従っても、生産性が向上するとは限らないことを覚えておいて欲しい。目指すべきは、まずあなた自身が最高の思考ができる環境を整えることだ。たとえそれが、朝5時に起きる人たちよりも生産性が「低く」見えるものであってもだ。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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