あなたがたは、若い身体を持っている。とりわけ頭が良いあなた方は、脳みそ寄りの人間です。身体を忘れがちです。けれどもあなた方がこれからAIと生きていく時代だからこそ、AIには身体がない、それに根差す心がないことを憶えていて欲しいです。AIがあなた方の「若い身体」を「その身体に根ざす若い心」を超えることは決してない。人間の未来を決定するのはAIではない、人の心だと私は信じています。素敵な未来を作ってください。
入学おめでとう。
野田秀樹◎1955年、長崎県生まれ。劇作家・演出家・役者。東京芸術劇場芸術監督、多摩美術大学名誉教授。東京大学在学中に「劇団 夢の遊眠社」を結成し、数々の名作を生み出す。92年、劇団解散後、ロンドンに留学。帰国後の93年に「NODA・MAP」を設立。『キル』『赤鬼』『パンドラの鐘』『THE BEE』(原作 筒井康隆 「毟りあい」)『ザ・キャラクター』『エッグ』『逆鱗』『足跡姫~時代錯誤冬幽霊~』『贋作 桜の森の満開の下』『フェイクスピア』など、数々の話題作を発表。モーツァルト歌劇『フィガロの結婚~庭師は見た!~』等オペラの演出、『野田版 研辰の討たれ』や『野田版 桜の森の満開の下』で歌舞伎の脚本・演出を手がけるなど、現代演劇の枠を超えた多彩な創作活動を行う。また海外の演劇人とも精力的に創作を行い、これまで日本を含む13カ国38都市で上演・発表。22年9月にはロンドンで『Q』: A Night At The Kabuki を上演し、好評を博す。23年1月、その国際的な舞台芸術界における活動を評価され、ISPA2023で「Distinguished Artist Award」を日本人初受賞。09年10月、名誉大英勲章OBE受勲。09年度朝日賞受賞。11年6月、紫綬褒章受章。25年3月より、日本芸術院会員。25年、文化功労者。NODA・MAPの2年ぶりの舞台である第28回公演. 『華氏マイナス320°』が東京芸術劇場プレイハウスで4月10日より上演中。


