ビットコインはここ数週間で急騰し、1ビットコインあたり6万ドルの安値から30%上昇した。トレーダーたちはイーロン・マスクによるゲームチェンジャーとなる動きに備えている。
ビットコインの「悪夢」が現実化しつつあるとの警告が出ていた中での今回の価格上昇は、一部の市場関係者を驚かせた。この上昇は、ビットコインの時価総額がわずか3カ月で1兆ドル(約159兆円)以上暴落した後に起きたものだ。
そして今、元FRB議長が米ドルの「ハイパーインフレ」について衝撃的な警告を発する中、Strategy創業者のマイケル・セイラーは、自社の価値を60%以上消失させたビットコインの冬が「終わった」と宣言した。
「冬は終わった」とセイラーはXに投稿し、周期的に起こるビットコインおよび暗号資産市場の好況と不況に言及した。投稿には『ゲーム・オブ・スローンズ』風のAI生成画像も添えられていた。
Winter's Over pic.twitter.com/sWwrELMOEF
— Michael Saylor (@saylor) April 23, 2026
セイラー率いるStrategyは今週、保有量が80万ビットコインを超えたと発表。25億ドル(約3970億円)相当の3万4000ビットコインを購入し、同社史上3番目の規模となるこの取引により、2024年第2四半期以来初めてBlackRockのIBITビットコインファンドを抜き、機関投資家として最大のビットコイン保有者となった。
しかし、ビットコイン価格と密接に連動するStrategyの株価は、2025年7月に過去最高値を記録して以降、依然として約60%下落したままだ。
今月初め、Strategyは630億ドル(約10兆円)相当のビットコイン保有について、2月以来初めて再び利益圏に戻った。ただし、より小規模なビットコイン・トレジャリー企業の多くは、依然として大幅な含み損を抱えている。
一方、トレーダーやアナリストたちは、現在のサイクルの動向がビットコイン価格の将来にとって何を意味するのか読み解こうとしている。
「過去の下落局面は痛みを伴ったが、ベンチャーキャピタルは投資を続けていた」と、ビットコイン・暗号資産市場コンサルタント会社x2Bの共同創業者ブノワ・ボスクはメールでのコメントで述べた。
「あるサイクルの底が、次のサイクルの種まきの場だった。2018年の冬は2020年のDeFi世代を生み、2022年の暴落は2024年のインフラ層を生んだ。だが、その仕組みは今回は機能していないようだ」
ボスクは、セイラーが「再びメディアをにぎわせている」ことに触れつつ、ビットコインの「動きは活発だが、その復活はマクロ環境が許容しているから起きているのであり、暗号資産が自らの本質的価値で先導しているのとは大きく異なる」と警告した。
ボスクによれば、ビットコインとイーサリアムは「ヘッジとしてではなく、また『デジタルゴールド』としてでもなく、グローバルな流動性の高ベータな表現として振る舞い続けている。『デジタルゴールド』という物語は、検証されるたびに実務上の足場を失っている」という。



