北米

2026.04.25 13:00

ヘグセス国防長官が教皇に反論、「米国は戦う権限を持つ」

Anna Moneymaker/Getty Images

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ピート・ヘグセス米国防長官は現地時間4月24日午前、イラン攻撃を繰り返し非難する教皇レオ14世に報道陣の前で反論した。トランプ政権とバチカンの対立が激化する中、ヘグセスは、レオ14世は「自身の役割を果たそうとしている」と述べた一方で、米軍には軍事作戦を遂行するのに必要な「あらゆる権限」が備わっていると強調した。

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イラン攻撃に対するレオ14世の批判や、この紛争は教会の正戦論に反すると主張する米カトリック司教協議会について問われたヘグセスは、教皇が「自身の役割を果たす」のは「構わない」と述べた。

「我々はみずからの任務を熟知しており、どのような権限を有しているかも明確に理解している」とヘグセスは語り、米軍はドナルド・トランプ大統領の命令に従っており、軍事行動を遂行するための「憲法と法律に基づく、あらゆる権限」を保持していると主張した。

レオ14世はこの前日にもイラン攻撃を批判している。彼はアフリカへの訪問からバチカンへ戻る機内で記者団に対し、「多くの罪のない人々が命を落とした」と指摘し、すべての当事者に対し、「平和を促進し、戦争の脅威を取り除き、国際法を尊重する」よう強く求めた。

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レオ14世は、終戦に向けた交渉の進展が不透明である現状について、「ある日はイランが同意するも米国が拒絶し、またある日はその逆が起きている」と述べた。また、この紛争が「世界経済に混沌とした危機的状況」を招いているとしたうえで、「イラン全土に住む罪のない人々がこの戦争によって苦しんでいる」と付け加えた。「教会の代表として、そして、ひとりの聖職者として繰り返すが、私は戦争を支持することはできない」

米国防総省とカトリック教会の対立は以前から続いていたが、その緊張関係は1月にまで遡る。フリー・プレスが報じたところによれば、国防総省の当局者は教会指導者らと緊迫した会談を行い、国際情勢において米国の立場を支持するよう警告した。その際、米国側は、14世紀にフランスが教皇を失脚させ、教会に対する支配を広げた「アヴィニョン捕囚」を引き合いに出したとされる。一方の国防総省側はこの報道を「甚だしい誇張」であるとして否定し、会合は「敬意に満ちたものだった」と釈明している。

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翻訳=江津拓哉

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