しかし研究によれば、愛情表現が明らかに増えた場合、それはより深い感情を反映している可能性が高い。Scientific Reportsに掲載された2023年の研究では、恋愛関係における愛情的な接触(ハグ、撫でる、キスなど)の頻度が、愛情(love)の感覚と正の関連を持つことが示された。つまり、情緒的な結びつきが深まるほど、人は非言語的なタッチとしてそれを表現しやすくなる。
触れ合いは、私たちが持つコミュニケーション手段の中でも、最もフィルターがかかりにくい部類に入る。言葉は選んだり抑えたりできるが、身体的な愛情表現は、内側の感情状態をより直接的に反映しやすい。恋に落ちつつあるとき、情緒的にも身体的にも「近づきたい」という欲求は自然に強まる。
かつては心地よい距離を保っていた相手が、いまは一貫してその距離を縮める理由を見つけているのなら、それは偶然ではない可能性が高い。
サイン2:身だしなみの傾向が変わる
もう1つの意味のある手がかりは、あなたの前での「見せ方」だ。会うと分かっているときに、以前より手間をかけるようになったと気づくかもしれない。以前はラフだったのに髪を整えていたり、メイクをきちんとしていたりする。よりコーディネートされた服装になっていたり、これまで気づかなかった新しい香りをまとっていたりすることもある。変化自体は大きくなくても、気づく程度には一貫している。
これもまた、最初は軽く見てしまいがちな変化だ。「新しいスタイルを試しているだけ」「自分とは関係ない」と考えるかもしれない。外見を変えたり、少し着飾ったりする理由はさまざまで、必ずしも恋愛とは限らないからだ。
だが心理学的に見ると、身だしなみの行動は、魅力や求愛と深く結びついている。The Semiotics of Loveに収録された2019年の章では、外見の変化が恋愛感情の物理的な現れとして機能することが多いと指摘されている。
著者であるマルセル・ダネージは、記号論と言語人類学の分野で知られる研究者だ。彼は、グルーミング(身だしなみ)、化粧、スタイルが、文化を越えて恋愛関心を示すための中核的要素であり、些細なこととして片づけるべきではないと強調する。
ダネージが述べるように、外見を整えることは「恋のゲームの一部」であり、求愛において重要な役割を担う。こうした恋愛のコードが破られると、求愛が成功する見込みはほぼなくなる、と彼は主張している。このため、いったん相手への気持ちが深まると、人は自分がどう見られているかにいっそう敏感になり、とりわけ大切に思う相手からの見え方を意識するようになる。


