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2026.04.25 07:00

米空母ジョージ・H・W・ブッシュがインド洋に到着 中東に3隻目、対無人機レーザー兵器の試験も公表

演習のため大西洋を航行中の米空母「ジョージ・H・W・ブッシュ」。2011年1月29日撮影(U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Nicholas Hall/Public domain, via Wikimedia Commons)

試験では実射も行われた。エアロバイロンメントは発表文で、このパレット式高出力レーザーシステムは「標的の複数のドローン(無人機)を追尾し、攻撃し、無力化しました」と説明し、これは「あらゆるドメイン(領域)とプラットフォームへの指向性エネルギー能力の実戦配備に向けて大きな節目になるものです」としている。

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LOCUSTはコンテナ化されたシステムで、ジョージ・H・W・ブッシュの飛行甲板上に設置されてドローンの迎撃実験などが実施された。米海軍は低コストの無人航空システムに対抗するため、費用対効果の高い兵器を模索している。米海軍はこれまで、比較的安価なドローンを撃墜するのに、1発あたり数十万〜数百万ドルする高価な迎撃ミサイルに主に頼ってきた。

エアロバイロンメントのジョン・ギャリティー副社長(指向性エネルギーシステム担当)は「LOCUSTは新たに出現しているドローンの脅威に対して、あらゆるプラットフォーム、あらゆる領域、あらゆる任務において、光の速さで効果的な全領域防護を提供します」と発表文で述べている。

「LOCUSTは艦艇に積み込み、すぐに運用を開始できるため、艦艇側で高コストで時間のかかる改修を必要とせず、艦隊全体で高出力レーザーの活用を拡大していくことが可能です」とギャリティーは紹介し、「これは米海軍と米国の安全保障にとってゲームチェンジャーになるものです」と続けている。

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LOCUSTの利点はコスト面に加え、コンテナ化された「ロールオン・ロールオフ(積み込み・積み下ろし)」方式の設計にある。そのため、既存の各種艦艇に多額の費用のかかる大規模な改修を施さずに、容易に統合することが可能になっている。

米軍事メディア「ザ・ウォーゾーン」の報道によると、LOCUSTの中核コンポーネントはタレット(回転台座)に据え付けられたレーザー型指向性エネルギー兵器であり、目標捕捉・追尾用の電気光学(可視光)ビデオカメラと赤外線ビデオカメラも内蔵されている。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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