北米

2026.04.24 13:30

米予測市場「カルシ」、自身の選挙に賭けた政治家3人に罰金と利用禁止処分

Samuel Boivin/NurPhoto via Getty Images

Samuel Boivin/NurPhoto via Getty Images

米予測市場のカルシは米国時間4月22日、自身の選挙結果に対して賭けを行っていた3人の政治家を特定し、同プラットフォームの利用資格を停止したと発表した。同社はこれら3人の政治家に対し罰金を科すとともに、5年間の利用禁止処分を下している。

advertisement

ミネソタ州下院第2選挙区の民主党予備選に出馬したミネソタ州議会のマット・クライン上院議員は、539.85ドル(約8万6100円)の罰金支払いに合意した。

テキサス州下院選の共和党予備選に出馬していたエゼキエル・エンリケス元候補者には、784.20ドル(約12万5000円)の罰金が科された(エンリケスは3月の予備選で落選している)。

カルシの提出資料によると、クラインとエンリケスはともに、自身の選挙に対して100ドル(約1万6000円)未満の賭けを行っていた。両者にはいずれも5年間の利用停止処分が下されている。

advertisement

バージニア州上院選の民主党予備選に出馬し、現在は無所属で活動するマーク・モラン上院議員候補には、6229.30ドル(約99万5300円)の罰金と5年間の利用停止処分が下された。カルシのプレスリリースによれば、「責任を認めなかった」モランには他の2名と比べて大幅に重い処分が課された。

モランはXへの長文の投稿の中で、あえて「摘発される」ことでこの問題に注目を集めるために、自分自身に賭けたのだと主張した。モランは、カルシから課された罰金に異議を唱えた理由について、それに応じてしまうと「公的な声明を出すことを強要される」からであり、それは合衆国憲法修正第1条が保障する権利の侵害にあたると述べた。

クラインはフォーブスのコメント要請にすぐには応じなかったが、地元ミネソタ州のメディアに対し、予測市場が「どのように機能するのかに興味があった」ため、自分自身に50ドル(約8000円)を賭けただけだと語っている。クラインは謝罪し、罰金の支払いと利用停止処分を受け入れることに同意した。エンリケスの代理人には今のところコメント要請ができていない。

カルシは本件について、「不公平または不適切な取引」に対する同社の内部監視システムが機能した成果だと強調した。戦争や外交政策に関連する不審な賭けや、政治家による賭けが行われていることを受け、連邦議会や一部の州は予測市場に対する監視の目を強めている。今年初め、人気ユーチューバーのミスタービーストを担当する動画編集者が、動画の内容についての賭けに数千ドルを投じたことを受け、カルシはその担当者に対し2万ドル(約300万円)の罰金を科した。また同社は、自分自身に約200ドル(約3万2000円)の賭けを行った24歳のカリフォルニア州知事候補にも罰金を科し、利用を禁止した。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事