IBMとServiceNowは、米国時間4月22日の市場終了後に発表した第1四半期決算で、いずれもウォール街予想を上回った。しかし両銘柄は急落し、AIによる破壊的変化への懸念がくすぶり続ける中、4月23日にはソフトウェア企業全体に広がる売りの先導役となった。
ServiceNowは4月23日に18%下落した。同社は、第1四半期の売上高は、前年同期比22%増の37億7000万ドル(約5994億円。1ドル=159円換算)としていた。市場予想の37億5000万ドル(約5963億円)を上回ったほか、調整後1株利益は0.97ドルと、市場予想の0.96ドルを上回ったと発表していた。
企業向けにITおよび管理ソフトウェアを販売するServiceNowは、中東の緊張継続により政府系顧客との一部案件が遅延したことも株価下落の一因だと説明した。
IBM株も4月23日に9%超下落した。同社は第1四半期の売上高が159億2000万ドル(約2.53兆円。前年同期比9.5%増)となり、市場予想の157億1000万ドル(約2.5兆円)を上回ったほか、調整後1株利益は1.91ドルと、予想の1.81ドルを上回った。
4月23日の下落は、歴史的に厳しい年の下げをさらに積み増すものとなった。2026年に入ってServiceNowは40%超下落、IBMは21%下落している。
セクター全体に売りが波及
この日の売りはセクター全体に波及し、セールスフォース、Atlassian(アトラシアン)、人事ソフトウェアプラットフォームWorkdayなどの株価はいずれも約10%下落。アドビとセールスフォースは8%下落した。
100を超えるソフトウェア株を組み入れるiSharesのExpanded Tech-Software Sector ETF(エクスパンデッド・テック・セクターETF)は6%下落し、過去6カ月では27%急落している。AIがソフトウェア・アプリを置き換えるとの懸念が強まっているためだ。
AI関連ハードウェア、データストレージ企業は上昇
対照的に、半導体メーカーのTexas Instruments(テキサス・インスツルメンツ)株は17%上昇した。決算が予想を上回ったことを背景に、エヌビディアやAMDなどのチップメーカーを含むAI関連ハードウェア株、さらにWestern Digital(ウエスタンデジタル)やSanDisk(サンディスク)といったデータストレージ企業への投資家の熱狂の高まりと歩調を合わせた動きとなった。



