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世界38カ国、800万人が愛読する経済誌の日本版

Maryna Pleshkun / Shutterstock

「84.8%」
「いずれ結婚するつもり」と回答した男性(18~39歳未婚者)の割合
※平成25年厚生労働白書


優れた投資判断とは、どのようにすれば身につけられるものなのだろうか?
それは、世の多くの決断とそう変わらないのかもしれない、と筆者は説く。


投資の世界にいると、よく「塩漬け」にしている株への対処法についてのアドバイスを求められる。
 
例えば、3年前に300万円で買った株が、80万円まで下落したとしよう。このとき、人は「300万円で買った」ことを覚えていると、売ることができない。売れば、220万円も損をすると考えるからだ。
 
でも私なら、自分にこう問いかける。
「いま、手元に80万円あったとしたら、この株を買うだろうか?」
 
簿価を忘れ、「この株を80万円で買う価値があるかどうか」を考えるのである。そして、「ある」と思うなら、持ち続ける。逆に、「ない」のであれば、すぐに売る。
 
もし、いまその銘柄を買わないのであれば、即、売却すべきなのだ。時価が買うべき値段ではないのなら、保有する理由などない。「いくらで株を購入したか」は、その人の事情であって、いまの会社の価値とはまったく関係がないのだから。
 
そもそも、「本当は転職をしたほうがいいのに転職しない」「本当は株を売ったほうがいいのに売れない」のは、すべて自分の過去に縛られてのことだ。
 
大切なのは過去ではなく、現在の価値を正しく見極めることである。
「自分の人生は今後どうなるのか?」
「どうすれば幸せになれるだろうか?」
 
そのように問い続けることである。大切なのは買値(過去)ではなく、時価(現在)で考える習慣を身につけること。“損”とは、過去にこだわった考え方である。それはすでに終わった話なので、時価評価をしていけば、“損切り”という概念すらなくなる。
 
だから私は、「株をいくらで買ったか」には関心がない。そうではなく、「これからどうなるのか」に意識を集中する。過去の価格や努力に縛られていては、現在も未来も、正しく評価できないからだ。
 
もちろん、過去や思い出も大切とは思う。過去の蓄積の上にいまの自分があるのも確かだ。しかし、人間は過去にはさかのぼれない。時間は未来へと流れているので、私たちは常に未来志向であるべきだ。

以下、Part 2に続く

藤野英人 = 文

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