AI

2026.04.26 14:00

NotebookLMで絵と文章で構成される「オリジナルコミック」を作る

Marcela Ruty Romero - stock.adobe.com

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AI時代は、この2年あまりで予想外の展開をいくつも見せてきた。その一部は、LLM技術の中核的な強み、つまり「可視化する力」に関わるものである。

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日々大量の情報をまとめる必要がない人にとっては、画像生成がAIとの最初の接点だったかもしれない。初期のDall-EやStable Diffusion、さらにその後のSora、Nano Banana、そしてGPT独自の画像生成の仕組みなどが、その入口になった。

現実世界でAIが周囲の状況を理解するのを助けるコンピュータビジョンと並んで、視覚コンテンツを生み出す力は、AIが人間に新しい形で物語を伝える手段にもなっている。AIで鮮やかで魅力的な画像を作れるようになると、人々は視覚で受け手を引きつける素材作りに本格的に乗り出した。

今では、グーグルのNotebookLMが文書から重要な情報をまとめる力と、次世代の画像生成技術が組み合わさっている。その活用法の一つが、実際に本一冊分の長さがあるコミックやグラフィックノベルの制作だ。

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いくつかの事例

Mediumに掲載されたヴラホヴィッチ・イネスの記事は、こうした手法がどのように機能するのかを、作り手を目指す人向けにある程度説明している。その発想は明快だ。今の技術を使えば、好きな題材で自分だけのビジュアルコミックやグラフィックノベルを実際に作れるのだ。

では、NotebookLMと画像生成AIを組み合わせて作るグラフィックノベルには、どのような内容を盛り込めるのか。例えば、気候変動のように世界に大きな影響を及ぼす課題への認識を高めるコミックを作ることができる。あるいは、まさにそのSF的なストーリー自体、つまり私たちがどのようにしてここに至り、この希望に満ちた分岐点からどこへ向かうのかを描くこともできる。あるいは、現代の暮らしが今どのように成り立っているかを示す、昔ながらの人物中心の物語を語ることもできる。

Control Alt Achieveでは、絵と文章で見せる物語作品が受け手にもたらす大きな利点として、4つを挙げている。推論する力、画像と文章を組み合わせる「デュアル・コーディング」、利用しやすさ、そして入門に最適な点だ。同ページでエリック・カーツは、国立公園ツアー、歴史上の著名人に関するレポート、歴史的出来事の回想など、こうしたビジュアルプロジェクトの実例を何十件も示している

ほかにも、この使い方に熱心な人たちはいる。Geeky Gadgetsでは、ジュリアン・ホーシーが1月21日付の記事で、同じ目的のためにGeminiとNotebookLMを使う方法について書いている。

ホーシーはこう書いている。「何年もの絵の訓練や莫大な予算がなくても、見栄えのするプロ品質のコミックを作れるとしたらどうでしょうか。魅力的な物語を生み出し、独自のキャラクターを設計し、アイデアを磨き上げて、洗練された共有可能なかたちに仕上げる。そのすべてを、わずか数クリックで実現できる場面を想像してみてください。これは単なる近道ではありません。物語の作り手にも、教育者にも、クリエイターにも、すばらしい選択肢です。壮大な冒険物語を作る場合でも、魅力あるビジュアルガイドを作る場合でも、これらのプラットフォームは複雑さを取り除き、最も大切なこと、つまり自分の創造性に集中させてくれます」

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翻訳=酒匂寛

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