経営・戦略

2026.04.23 09:00

ロビンフッドがOpenAIに119億円出資、個人投資家に傘下ファンド通じた投資機会を提供

Beata Zawrzel/NurPhoto via Getty Images

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米国時間4月22日、ロビンフッド傘下のベンチャーファンドがOpenAIに対する7500万ドル(約119億円。1ドル=159円換算)の出資を完了した。これにより、個人投資家がOpenAIに対して間接的に投資する機会が開かれることになる。

ロビンフッドが22日に発表したところによると、傘下のベンチャーファンド「Robinhood Ventures Fund I」は、現時点では未公開企業であるOpenAIへの出資を4月17日に完了した。同社は、未公開企業への投資は「あまりにも長い間」、個人投資家にとって「手の届かない存在」であり続けてきたと述べた。

今回の出資によって個人投資家がOpenAIの株式を直接購入できるようになるわけではない。しかし、ロビンフッドが同社に出資したことで、投資家は、このベンチャーファンドを介してOpenAIの企業価値に連動する間接的なエクスポージャーを得られるようになる。

個人投資家がOpenAIの株式を間接的に保有できる他の手段としては、著名投資家キャシー・ウッド率いる投資会社のARKインベストなどがある。また、OpenAIと大規模な収益分配契約を締結するマイクロソフトを通じても、同社への投資効果を一定程度得ることが可能だ。

ニューヨーク証券取引所に上場し、ティッカーシンボル「RVI」で取引できるこのベンチャーファンドの株式は、22日午前の時点で8%高となっている。

OpenAIの評価額は、3月に行われた1220億ドル(約19.4兆円)の資金調達を経て8520億ドル(約135.5兆円)に達した。また、同社はそのわずか1カ月前にも1100億ドル(約17.5兆円)の資金調達を実施している。ロビンフッドによる今回の出資額はこれまでの巨額な調達ラウンドと比較すれば小さく、最新の評価額の1%未満にとどまる。

2025年、ロビンフッドは欧州のユーザーに対してOpenAIとスペースXのトークン化された株式を提供すると発表し、同社の株価は一時的に過去最高値まで跳ね上がった。しかしOpenAIはこの動きを非難し、トークンは同社の株式を象徴するものではなく、ロビンフッドとの提携関係もないと主張した。「株式の譲渡には当社の承認が必要だ」と同社は述べ、いかなる譲渡も承認していないと付け加えた。

個人投資家たちのOpenAIへの投資意欲は近年急増しており、市場の関心を独占している。同社の新規株式公開(IPO)は、市場で最も待ち望まれているイベントの1つだ。OpenAIのサラ・フライヤーCFOは4月初め、個人投資家から「極めて強い需要」が寄せられていることを認めた。CNBCの報道によれば、株式公開は早ければ年内にも実施される見通しだ。OpenAIは、今後5年間で半導体やデータセンターの開発に約6000億ドル(約95.4兆円)を投じる計画を立てている。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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