米政府が国内の重要鉱物生産を拡大するための活動が粛々と進められている。それは金(ゴールド)だ。
米内務省土地管理局は昨年以降、金鉱山開発を継続的に支援するとともに、国民の意見を求めてきた。同国のドナルド・トランプ大統領は昨年3月20日、「米国の鉱物生産拡大に向けた緊急措置」に関する大統領令で、ウラン、銅、カリウムなどとともに金を重要鉱物に指定。「敵対的な外国勢力による鉱物生産への依存により、わが国の国家安全保障と経済安全保障は現在、深刻な脅威にさらされている。米国の国家安全保障上、国内の鉱物生産を可能な限り促進するため、直ちに措置を講じることが不可欠だ」と強調した。
金の生産では、中国、ロシア、オーストラリア、カナダが上位を占めている。
米地質調査所(USGS)は、米国の12州にある40の鉱山で昨年、約160トンの金が採掘され、市場価値は前年比32%増となる170億ドル(約2兆7100億円)に達したと報告した。USGSによると、金の最大の産出地はネバダ州で、米国の金生産量の約64%を占めた。次いでアラスカ州が約22%を占めた。米国内で生産された金の約7%は、主に銅鉱石をはじめとする卑金属鉱石の加工に伴う副産物として回収された。
トランプ大統領は内務省に対し、鉱物の採掘に向けた土地利用を優先させるなど、多岐にわたる方法で重要鉱物の生産拡大を図るよう求めている。それ以来、土地管理局は金鉱山の操業の拡大に向け、数多くの計画を実施してきた。
カリフォルニア州
国内の金生産拡大に向けた取り組みとして、土地管理局はカッスルマウンテン金鉱山におけるモハベ砂漠東部プロジェクトの第2次拡張案について、6月1日まで国民からの意見を募集している。
計画では、露天掘り鉱山を約730ヘクタール拡大し、年間採掘量を現在の4倍に増やすことで、生産量を1800万トンから8000万トンに引き上げる。同鉱山はラスベガスから南へ約100キロの場所にある。土地管理局は、「承認されれば、カッスルマウンテン・ベンチャーが既存の約1600ヘクタールの鉱区内で露天掘りの採掘活動を拡大する可能性がある」としている。



