砲兵はロシア軍の編制において引き続き中核に位置づけられている。ロシア軍はおよそ1000kmにおよぶウクライナ戦線に数千以上の火砲を展開させており、保管施設から引き出した旧式の榴弾砲から現役で最新鋭の砲システムまで、その種類は多岐にわたる。
ウクライナ軍がこれらの火砲をしらみつぶしに追跡して破壊するのは、戦場の幅と奥行きを踏まえると現実的ではない。OSINT(オープンソース・インテリジェンス)アナリストらの報告によれば、そのためウクライナ軍は新たな戦法を採用している。これらの火砲が必要とする砲弾を大量に積載し、前線の後方で運搬している補給車両に対する攻撃を拡大するというものである。そうすることで、ウクライナ軍はロシア軍の作戦の根幹を妨害しようとしている。
ロシア軍の砲兵運用
ロシア軍の部隊は歴史的に、最も重要な戦闘兵科として砲兵を中心に据え、その効果を支援する戦力として機動部隊を配するという形で編成されてきた。たとえば大隊戦術群(BTG)もそうである。作戦は通常、目標地域を抑制・破壊するための集中砲撃から始まる。続いて歩兵部隊や機械化部隊が前進し、当該地域を奪取して確保する。その後、これらの部隊による保護を受けながら、砲兵部隊が新たに確保された地域へ前進し、同じサイクルが繰り返される。
ウクライナ軍が火砲の大半を攻撃ドローン(無人機)に置き換えているのに対して、ロシア軍は主として火砲を補完するためにドローンを運用しており、攻撃ドローンの使用はより選択的なものになっている。前方に展開したドローンチームがウクライナ軍の防御陣地を捜し出し、その位置情報を砲兵部隊に伝え、それを基に砲兵部隊が目標を攻撃する。ドローンは多くの場合、その場にとどまり、戦闘損害の評価にあたる。
ロシア国防省は、戦線の各方面で自軍のドローンチームと砲兵部隊がこうしたやり方で連携し、ウクライナ軍の陣地を攻撃している様子とする動画をテレグラムに頻繁に投稿している。
ロシア軍はこの戦争の過程で、大量の火砲をウクライナ軍のドローン攻撃などによって失ってきた。ウクライナ側は、これまでに4万を超えるロシア軍の砲システムに損害を与えたと主張している。オランダのOSINTサイト「Oryx(オリックス)」は、ロシア軍の牽引砲、自走砲、ロケット・ミサイル砲だけで2100超の損害を視覚的に確認している。
«Formula for success: rise early, work hard, strike oil.»
— Defense of Ukraine (@DefenceU) April 21, 2026
J. Paul Getty
The combat losses of the enemy from February 24, 2022 to April 21, 2026. pic.twitter.com/9GtqbmuRNs



