AI

2026.04.30 11:45

独占インタビュー! オードリー・タンが語る「AI導入の最大の成果」とは?

——私たちの大切な価値を守りながらAIとともに生きていくために重要なことは?

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重要なのは、技術の進歩のスピードを追いかけることは不可能だということです。AIのスピードに追いついてより速く動き、より速く意思決定をし、より速く商品を出荷しようとしても、技術の進歩に追いつくことはできません。それはまるで馬を追い越そうとするようなものです。当然、馬の方が速く走ります。しかし、馬に乗ることはできます。つまり、AIを導入する際に、私たちが馬の手綱やハーネスを握っている状態を意識すれば、人間組織は信頼のスピードを維持できるのです。AIに計算処理を任せれば、時間を節約できます。その時間を人間にしかできないこと、つまり人間関係を築くことに使うのです。判断力を磨き、曖昧さを受け入れ、睡眠時間を増やせます。

私は、PCの画面をすべてモノクロに設定しています。色があるとスピード中毒になってしまうからです。しかし、モノクロだと周りの現実が画面よりもより鮮明に感じられる。一日中画面を見ているリーダーは、生きた経験を「合成的親密さ」に置き換えています。それは学びではありません。単なる筋肉の萎縮です。だから、私は全てのリーダーと読者の皆さんにスクロールする時間を減らし、睡眠時間を増やすことをお勧めします。

オードリー・タン(唐鳳)◎前台湾デジタル発展省大臣、サイバー大使。1981年台湾生まれ。幼少期からプログラミングを独学し、14歳で中学を自主退学。19歳で起業。2014年「ひまわり学生運動」にてハッカーとしての技術を活かし、市民と政府の橋渡し役になった。

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岩坪文子=文 オリアナ・フェンウィック=イラストレーション

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