なぜ隔離は、葉の大きな種に有利なのだろうか? 陸から遠く離れた熱帯の島々は、本土に比べて、気候が安定しており温暖だ。霜が降りることはめったにない。本土では、葉の大きな種は寒波による凍害を受けやすいため、不利な立場に置かれる。そうした種は、時間の経過とともに淘汰されていく。一方離島では、そのような圧力から解放され、葉の大きな種が繁栄する。気候が種を選抜するのだ。
問題は、大きな葉は標的になりやすいことだ。葉の表面積が広ければ、真菌による感染のリスクが高まるだけでなく、空腹な昆虫の棲み家も増える。まるで、「ここで食べて」と書いた大きな看板を掲げているようなものだ。つまり、距離は、病原体を水際で防ぐことで植物を病気から守ると同時に、侵入してきた害虫にとって、葉が目に付きやすい種を目立たせることで、植物を病気にかかりやすくする。遮蔽効果は全体に影響を及ぼすため、離島の植物は、より健全にはなる。しかしその差は、従来の理論が予測するほど大きくはなかった。
病気に対する脆弱性は葉の大きさで決まる
島嶼生物学に関する研究の多くは、種の「計数」――どの種が、いくつ存在し、なぜそうなのか――に焦点を当てている。しかし本研究は、それとは異なる問いを投げかけている。
島の植物群落の病気に対する脆弱性は、そこに生息する種の数や、島と本土との距離ではなく、それらの種がどのような姿をしているか、具体的には葉の大きさによって決まることが判明した。これは多様性の問題ではなく、機能的形質の問題であり、この区別は重要だ。
この発見は、熱帯の島々にとどまらず、はるかに広い範囲に当てはまる。分断されている場所であればどこでも、同じ基本的な構造が見て取れる。つまり、農地や郊外、あるいは人が住みにくい地形によって隔てられた土地の自然なパッチ(断片)だ──大豆畑に囲まれた森の名残、コンクリートに囲まれた都市公園、温暖化した谷に分断された山頂の生態系。これらはすべて、ある意味、島と同じだ。そうした環境下で隔離が植物群落に同様の影響を与えるのであれば、分断された環境における病気のリスクを理解するには、単にどの種が存在するかだけでなく、残存する群落の物理的構成にも注目する必要がある。
距離は、単に侵入してくるものを制御するだけではない。それは、生き残った種がどのような姿をとるか、そして、その姿が彼らにどのような代償を求めるかも決定づけているのだ。


