世界遺産の数は現在1200件を超える。そのうち、名前を挙げられるものはいくつあるだろうか。また、実際に行きたいと思う場所はどれだけあるだろうか。
世界遺産検定を運営する世界遺産アカデミーが第62回検定受検者1622名を対象に「勉強して行きたくなった世界遺産」を調査した。
1位は今年もモン・サン・ミシェル(フランス)で、3年連続の首位を守った。しかし過去2年間不動だったトップ3に変動が生じている。
ウズベキスタンの名所が急浮上
2位の屋久島(日本)は前年と変わらないが、3位にサマルカンド(ウズベキスタン)が11ランク上昇して入った。「サマルカンド・ブルー」で知られるこの遺産は、第62回検定のメインビジュアルに採用されたほか、2025年のユネスコ総会の開催都市となったことでも注目を集めた。
トップ10全体を見ると、ヴェネツィア(イタリア・19ランク上昇で7位)、ケルンの大聖堂(ドイツ・5ランク上昇で8位)、ヴィエリチカとボフニャの王立岩塩坑(ポーランド・5ランク上昇で9位)と、4つの遺産が新たにランクインした。
ヴェネツィアについては、地盤沈下による水没リスクやを学び、「今のうちに訪れたい」という声が多く寄せられたという。6位のアントニ・ガウディの作品群(スペイン)も、2026年のガウディ没後100年という節目が関心を高めている。
いずれも、検定の学習を通じて「今だからこそ行く理由」を知ったことが、順位に反映された形だ。
大幅に順位を上げた国立公園も
もう一つ目を引くのは、大幅に順位を上げた遺産の存在だ。
例えばブラジルのレンソイス・マラニャンセス国立公園が63ランク上昇して11位に入った。カナディアン・ロッキー山脈国立公園群(カナダ)も72ランク上昇で40位に、ローマの歴史地区(イタリア)が53ランク上昇で40位に浮上している。いずれも、学んで初めてその魅力を知り、行きたいという気持ちが生まれた遺産だといえる。
トップ50全体では日本国内の遺産が12件と最多を占めた。屋久島(2位)、姫路城(10位)に加え、紀伊山地の霊場と参詣道(14位)、佐渡島の金山(16位)、知床(17位)と、自然遺産から文化遺産まで幅広く名を連ねている。
深く知って行きたくなる遺産と、初めて知って行きたくなる遺産。知識が広げる旅の選択肢もまたおもしろいものだ。
【調査概要】
調査対象:「第62回世界遺産検定」受検者(2025年11〜12月実施)
有効回答数:1622人
調査期間:2025年12月15日〜2026年1月11日
調査方法:インターネット
出典:世界遺産検定
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