米国とイランの停戦は米国時間4月22日に期限切れを迎える予定だった。しかしドナルド・トランプ米大統領は21日、停戦を延長すると表明した。同じく21日には、和平協議のために予定されていたJD・バンス副大統領のパキスタン訪問が、イランが米側の提案に回答しないことを理由に取りやめとなった。またトランプは21日朝には、合意がなければ爆撃を再開すると警告していた。それにもかかわらず、午後遅くに停戦継続に舵を切った格好だ。
トランプは、「イランの指導者と代表者が統一された提案をまとめるまで、イランへの攻撃を保留するよう要請された」とトゥルース・ソーシャルに投稿した。イランの港湾と船舶の封鎖を継続するよう軍に指示したと付け加えた。
JD・バンス副大統領は4月21日、和平交渉のためのパキスタン訪問を中止した。イランが米国の提案に応じなかったためだと、米政府当局者が匿名でニューヨーク・タイムズに明かした。
トランプは4月21日早朝、イランは合意に応じると見込んでいるが、応じなければ米軍は攻撃再開に「準備万端」だとCNBCに語った。また、イランが「多数の」停戦違反を行っていると非難する一方で、同国が「素晴らしい合意」を結ぶことを期待していると述べた。
またトランプは、米軍がイランに向かう船舶を拿捕したと主張した。同船は「中国からの贈り物」を積んでいたという。ただし、ここで言及された船舶が、4月19日に米国が拿捕したイラン船籍貨物船「トゥスカ(Touska)」を指しているのかは明確ではない。ロイターはトゥスカについて、中国から出航して軍事関連物資とみられるものを積んでいたと報じた。
イラン外務省のエスマイル・バガエイ報道官は今週、米国による海峡封鎖はイラン市民に「意図的に集団的懲罰を与える」ものであり「戦争犯罪」だと主張した。
米国とイランとの停戦の背景
イランとの停戦は4月8日に成立した。これはトランプ大統領がイランへの大規模攻撃を警告し、「今夜、文明全体が滅びる」と発言した後のことだった。停戦後、双方が条件違反を主張する事態が続いている。
イランは、イスラエルがレバノンを攻撃した後、米国とイスラエルが停戦を破ったと最初に非難した。レバノンは厳密には75年以上にわたりイスラエルと戦争状態にある。バンスはレバノンはイランとの停戦に含まれていないと主張した。その後まもなく、イスラエルとレバノンの間で10日間の停戦が成立し、米国とイランの和平交渉が進展する可能性が出てきた。
イランの濃縮ウランが米国との交渉の核心であり、米国はウラン濃縮の20年間停止を求めている。イランは先週の和平協議で5年間の停止を提案した。



