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2026.04.22 10:00

イラン攻撃による物価高は「コンドーム」にも波及

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イラン攻撃の影響で価格が高騰するのはガソリンだけではない。コンドームの需要急増とサプライチェーンの混乱を受け、世界最大のコンドーム製造業者であるカレックスが価格を20%から30%引き上げる可能性があることをロイターに明かした。混乱が長引けばさらなる値上げも避けられない。

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カレックスのゴー・ミア・キアットCEOによれば、約2カ月前にイラン攻撃が始まって以来、アルミニウム、包装材、シリコーンオイルといった主要原材料の価格は25%から30%上昇したという。

マレーシアを拠点とする同社は、年間50億個以上のコンドームを生産している。しかし現在、輸送の遅延によって顧客の手元に製品が届かない状態が続いており、需要が供給を上回る事態となっている。

カレックスによれば、目的地に届く在庫よりも、輸送船に積まれたまま停滞している在庫の方が多い状況だという。米国や欧州への輸送には最大2カ月を要するケースも出ており、すでに深刻な不足に直面している開発途上国でも、出荷の遅延が追い打ちをかけている。

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同社は、DurexやTROJANといった大手ブランドの製造を手がけるほか、英国の国民保健サービス(NHS)などの公衆衛生システム、さらには国連が運営する援助プログラムにも製品を供給する。

カレックスによれば、コンドームの需要は前年比で約30%増加した。この需要急増にもかかわらず、ホルムズ海峡周辺の緊張に起因するサプライチェーンの混乱が同社の成長を阻んでいる。イランでの紛争が勃発して以降、イラン政府が米国への報復としてホルムズ海峡を封鎖したため、海上交通は遮断された。先週、イランは同海峡を再開すると発表したが、週末には再び方針を撤回した。米国とイランの睨み合いは今も続いている。

エネルギー価格や輸送費の上昇により、コンドームの包装に使用されるアルミニウムは特に大きな打撃を受け、その価格は4年ぶりの高値を記録した。シリコーンオイルの価格も原油価格の急騰を受けて30%上昇しており、コンドームの製造コストをさらに上昇させる要因となっている。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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