リーダーシップ

2026.04.24 14:00

従業員エンゲージメントの「7割はマネジャー次第」、ギャラップ社トップ研究員の結論

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30年以上にわたり、ジム・ハーター博士は、多くのビジネスリーダーが「やっているふり」をするだけのことを実際にやってきた。つまり、何が本当にパフォーマンスを動かしているのかを測定することだ。ギャラップの「ワークプレイス・マネジメントおよびウェルビーイング」主任研究員として、ハーターは世界中の数百の組織にわたる数百万人の従業員を対象とした研究を統括してきた。

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彼は『Culture Shock: An Unstoppable Force is Changing How We Work and Live』の共著者でもある。現代の職場を作り替えつつある力学を、厳密にデータにもとづいて検証した書だ。彼の結論は、見通しを与える一方で居心地が悪い。というのも、証拠は実のところ何年も前から揃っていたからである。問題は知識ではない。意思だ。

数字は衝撃的だ。世界全体で、仕事にエンゲージしている従業員は約20%にすぎない。米国では30%をわずかに上回る程度で、ピーク時の36%からいまは横ばいになっている。これを信じがたいと感じるリーダー、あるいは自社は例外だと信じたいリーダーに対し、ハーターは30年におよぶ綿密な調査に裏打ちされた答えを用意している。

マネジャーは「変数」である

経営幹部が反発し、エンゲージメントは「ソフトな指標」だと言い立てても、ハーターは哲学的な議論に逃げない。統計で返す。「私たちはメタ分析を11回繰り返してきました。メタ分析とは、多くの研究を分析する手法です」と彼は説明する。「現在のメタ分析には18万の事業ユニットが含まれています。収益性、生産性、顧客サービス、人が組織に残るのか離れるのか、欠勤率、そして従業員のウェルビーイングを含む多数の成果指標を調べています」

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データは査読付きの学術誌に掲載され、数十年にわたる。「正しい方法でエンゲージメントを測れば、人々がどれほどエンゲージしているかとパフォーマンスの間には強い結びつきがあります」とハーターは言う。「幸福度の話ではありません。エンゲージしている人は結果として幸福度が高い傾向はありますが、私たちが測定しているのは、役割の明確さ、仕事に必要なものが揃っているか、良い仕事をしたときに認められるか、自分の強みを活かせる機会があるかといった、具体的なビジネス関連の要素です」

多くの組織は、エンゲージメントは福利厚生やカルチャー施策で決まると考えがちだが、ハーターの研究は、より具体的な原因を示す。「チームのエンゲージメントの分散の70%は、マネジャーに帰結することがわかっています」と彼は言う。「マネジャーが日々どのように仕事を実践しているか、そして組織が次のマネジャーを誰にするかをどう選ぶか、という話です」

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