資産運用

2026.04.26 11:15

1億円貯めてFIREを目指す会社員の現実 生活満足度が激減する実態

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株式投資などでまとまったお金を作り、早期リタイアしてのんびり暮らす。そんな「FIRE」(Financial Independence, Retire Early:経済的自立、早期引退)を目指す動きが若い人たちの間に広がっている。しかし、昨今の急激な物価高や円安により、目標達成がどんどん遠ざかる現状で、FIRE疲れを訴える人も少なくない。はたして、悠々自適の生活はやって来るのか。

情報設計や投資メディアの運営などを展開するWOZ(ウォズ)は、投資を行いFIREを目指す20〜40代の会社員1005人を対象に「FIRE達成のための目標金額と資産形成の実態」に関する調査を実施した。それによると、FIRE達成のために目標とする理想の資産額は、1億〜2億円が31パーセントでもっとも多く、続いて5000万〜1億円未満などとなった。

現在の貯蓄や資産運用のペースで考えるといつごろ達成できるか、その見込みを聞くと、10〜20年という回答がもっとも多かった。だが、普通に生活しながら1億円を貯めるのは、たとえ20年かけたとしても並大抵の苦労ではないはずだ。

そこで、ある程度生活を切り詰めることになる。調査では、外食、旅行・レジャー、美容・ファッション、交際などの費用を切り詰める人が多かった。また、FIREを目指すことで生活の満足度が下がったと感じている人は60パーセント近くにのぼる。

どんなときに生活の満足度が下がったと感じるかを尋ねると、「調味料のグレードが下がったとき」、「家族に外食をねだられダメだよと断るとき」、「暖房をつけないことや湯船に浸からないこと」といった切実な意見が聞かれた。

多くの人が、株式投資、投資信託、NISAなど長期的な資産運用を行っているが、早く投資貧乏から抜け出したいと、より利回りの高いハイリスク・ハイリターンな投資手法の比率を増やしたいと考える人が70パーセントを超える。

こうした結果を受けてWOZは、将来のFIRE達成のみを目指して、現在の生活を過度に切り詰めて精神的なゆとりを失うのではなく、日々の充実感を維持しながら長期的に続けられる資産形成へと軌道修正することが求められると話す。一時的な情報に惑わされず、客観的なデータや論理的な解説記事を活用して、「持続可能なFIRE達成」の方法を見つけるのが重要とのことだ。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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