電気自動車(EV)やその他の技術に不可欠な部品であるレアアースの世界的な争奪戦が激化する中、ドイツ政府はオーストラリアのレアアース鉱山に直接投資を行った。
ドイツ原材料ファンド(GRMF)は、金融機関(復興金融公庫)を通じて先週、オーストラリアのアラフラ・レアアースが手がけるノーランズ・プロジェクトに5800万ドル(5000万ユーロ)の投資を約束した。
推定資本コストが20億ドルに上るノーランズ・プロジェクトは、永久磁石の製造に使用される最も広く利用されているレアアースの組み合わせである、ネオジムとプラセオジムの混合物を年間4400トン生産するよう設計されている。
中国依存からの脱却
BMW(ビー・エム・ダブリュー)やメルセデス・ベンツを含むドイツの大手自動車メーカー、およびシーメンスなどの機器メーカーは現在、レアアースの大半を中国から購入せざるを得ない状況にある。
アラフラへの投資は、同社が昨年から組み立ててきた株式と負債のパッケージの一部である。その始まりは、同社の最大株主である鉄鉱石ビリオネア(資産10億ドル以上の富豪)のジーナ・ラインハート氏が支援した3億3000万ドルの株式発行だった。
先週のドイツ政府機関による投資は、オーストラリア政府の輸出金融機関によるアラフラへの1億ドルの投資と並行して行われた。
資金調達がほぼ整ったことで、アラフラは世界需要の5%を満たすことができる、オーストラリア初の完全統合型鉱石・酸化物レアアース事業となるプロジェクトの最終設計を推進している。
ノーザンテリトリー準州のアリススプリングスから北へ100マイルに位置するノーランズは、最低でも38年の操業期間が見込まれている。近隣の道路・鉄道サービスやパイプライン天然ガスにも恵まれている。
アラフラのダリル・カズボ最高経営責任者(CEO)は、ドイツとオーストラリア政府による資金提供を発表した声明の中で、2つの政府機関による拘束力のある株式投資は、西側諸国のサプライチェーンにとってノーランズが重要であることを力強く裏付けるものだと述べた。
投資銀行も、ノーランズが遠隔地のレアアース鉱床から、複数の技術に使用される金属の世界的に重要な供給源へと進化する最新の動きを歓迎している。
大きな前進
CGキャピタル・マーケッツは、ドイツとオーストラリア政府による基軸投資により、プロジェクトは最終投資決定に向けて大きく前進したと述べた。
「このプロジェクトは開発準備が整っており、予備的なスケジュールでは3年間の開発期間が求められている。我々のモデリングでは、2029年後半の稼働開始を目標としている」とCGは述べた。
「アラフラの2022年の最終実行可能性調査では、長期にわたる大規模で、コスト競争力の高いレアアース酸化物プロジェクトが示された」



