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2026.04.25 17:00

リーボックほか大手ブランドに「ECアクセラレーター」起用の流れ 新星Neatoは40億円調達

Hospital man - stock.adobe.com

コネリーによれば、ボディケア大手のバス&ボディワークスが今年2月に初のアマゾン公式ストアを開設した背景には、同プラットフォーム上で6000万〜8000万ドル(約95億〜127億円)規模の非正規流通が横行し、ブランド価値を毀損していた実態があったという。同社のダニエル・ヒーフCEOは当時、アマゾンプライムのフルフィルメント・ネットワークに対抗するのは現実的ではないと認め、その機能を内製化するのではなく、パートナーシップを通じて活用する方針を選択したと語っている。

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「Eコマース支援業界は、いま転換点を迎えている」と、Advantage Capitalのプリンシパル、フィリップ・ルッペルは指摘する。「従来のように複雑な手数料体系で収益を上げるプレイヤーから、ブランドの成功と自社の利益を連動させる運営事業者へと、資金の流れがシフトしている。Neatoは、2Pモデルに加えアマゾン以外への展開を進めることで、マーケットプレイス・コマースの将来の中核に位置している」。

マーケットプレイスの活用は、現代の小売業において成功の前提条件となりつつある。急速に進化するEコマース環境の中で、ブランドはアマゾンやウォルマート、さらにはTikTok Shopといった複数のプラットフォームを横断し、自社製品を販売する方法を学ぶことが必要だ。

Neatoの主な競合には、PatternやFront Row Group、Spreetailなどがある。PatternはKnox Lane主導のラウンドで2億2500万ドル(約358億円)を調達した後、IPOでさらに3億ドル(約477億円)を確保した。SpreetailはMcCarthy Capitalなどから2億800万ドル(約330億円)を調達しており、Front Row GroupもCharlesbankから戦略的投資を受けている。Knox LaneはEコマースとマーケットプレイスの急速な進化を強調し、Charlesbankは、Eコマースへの構造的シフトと、それに伴うブランドのオンライン展開を支援するサービスプロバイダーの機会拡大を指摘している。

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直接の競合ではないが、ウォルマート・マーケットプレイスは最も成長著しいEコマース・プラットフォームの一つだ。同社は、出品者の成功を支援する機能やソリューションへの投資を継続し、消費者に「無限の棚」とも言える商品ラインアップを提供している。

「我々は、自分たちの理想とする形でブランドにサービスを提供したい」とコネリーは語る。「その上で重要となるのが、エージェント型AIの強化だ。現在開発中の新たなシステムを全従業員に展開しており、日々の業務に携わる社員一人ひとりが、ブランドを成長させる担い手へと変わりつつある」。 

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編集=朝香実

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