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2026.04.25 17:00

リーボックほか大手ブランドに「ECアクセラレーター」起用の流れ 新星Neatoは40億円調達

Hospital man - stock.adobe.com

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消費者ブランドから在庫を仕入れ、オンライン販売を独占的に代行する2P(セカンドパーティ)型のEコマース・アクセラレーター、Neatoは4月15日、Advantage Capitalが主導したラウンドで2500万ドル(約40億円)を調達したと発表した。これにより、同社はオンライン小売パートナーシップモデルの拡大を加速させる方針だ。

今回の資金調達により、同社はラスベガスとシカゴにEコマース向けの出荷準備機能を統合した新たなオペレーションセンターを開設するほか、AIエージェント基盤の強化や、アマゾン以外への販路拡大を加速させる方針だ。

「新たに調達した資金の一部は、拠点の拡張に充てる」と、創業者兼CEO(最高経営責任者)のアンソニー・コネリーは語る。「既にラスベガスでは、約6万平方フィート(約5574平方メートル)の新施設へ移転し、オフィスも刷新した。当社はニッチ市場の中で複数のカテゴリーを展開しており、事業を拡大していく上で、床面積の確保が極めて重要になる」。

今回の資金調達は、Eコマース業界における大きな変化を象徴している。チャネルが乱立し、管理が複雑化するマーケットプレイス環境において、ブランドの参入戦略の検証から運用までを支援する運営パートナーの役割が重要になっている。

「世界の先進的なブランドは、マーケットプレイスで最高水準の成果を上げるには、専用に設計されたインフラやテクノロジー、物流、広告、コンテンツ制作、さらにはブランド保護が不可欠であることを認識している。一方で、彼らはこれらを自社で一から構築するのは合理的ではないことも理解している」とコネリーは指摘する。

「マーケットプレイスは極めて重要であると同時に管理が複雑で、片手間で扱えるものではない。成功を収めているブランドは全てを内製化せず、専門の運営パートナーと組み、彼らの能力を活用している企業だ。その結果、初期投資を伴わず、成果報酬のみの負担でトップレベルの競争が可能になる。パートナーと利益を分け合うことを考慮しても、ROIは自前で構築する場合を大きく上回る」と彼は言う。

リーボックやチャンピオン、フォーエバー21、ジューシークチュールなど、50を超える世界的ブランドを傘下に持つオーセンティック・ブランズ・グループ(ABG)は2025年12月、世界トップクラスのEコマース・アクセラレーターであるPatternを、グローバルEコマース・マーケットプレイス・アクセラレーターに選定した。

「ABGは、ポートフォリオ全体でマーケットプレイス専任チームを内製化するのではなく、Eコマース運営や在庫計画、フルフィルメント、広告、ブランド保護といった機能を、専門の運営パートナーのもとに集約するという戦略的判断を下した。これは、320億ドル(約5兆円)規模の小売ポートフォリオを擁する企業が、自前主義よりも専門業者との提携を選択したことを意味する」とコネリーは述べた。 

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編集=朝香実

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