iPhoneメーカーのアップルは、ティム・クックが今年後半にCEOを退任し、後任としてハードウェアエンジニアリング担当幹部のジョン・ターナスが就任すると発表した。
声明によると、ターナスは9月1日付でCEOに就任する。今回の移行は「慎重かつ長期的な後継者計画プロセス」を経て、アップルの取締役会で全会一致で承認されたという。
クックはアップルの会長に就任し、「会社の特定の側面」を支援するとともに、政策立案者との会合で同社を代表する役割を担う。
2013年にアップルのハードウェアエンジニアリング担当上級副社長に就任したターナスは、9月に同社の取締役会に加わる。
ターナスは最近、アップルの新しい低価格ノートパソコン「MacBook Neo」の開発とリリースに携わったほか、iPhone 17、iPhone Air、AirPodsの開発にも関わった。
ジョン・ターナスとは?
ターナスは2001年に製品デザインチームの一員としてアップルに入社して以来、同社で働いてきた。2013年にハードウェアエンジニアリング担当バイスプレジデント(副社長)となり、2021年に同担当シニア・バイスプレジデントに就任した。
声明においてアップルは、ターナスがiPadとAirPodsの投入に「不可欠」な存在だったとし、製品の信頼性と耐久性においても主導的役割を果たしたとしている。ターナスのアップルでの最初の上司だったスティーブ・シーファートはニューヨーク・タイムズに対し、ターナスは「庶民派の人物」だと語り、昇進した際に管理職用の個室を受け取ることを拒んだエピソードを紹介した。同紙は、アップルの経営陣に密接に結び付く政治・政策分野について、ターナスはそれほど多くの経験を持たないと指摘している。
クックはCEOとして約15年にわたりアップルを率い、同社には1998年から在籍している。スティーブ・ジョブズが2011年に辞任し死去した後、クックが同社を引き継いで以降、アップルの時価総額は14倍超に拡大した。
アップルは現在、時価総額4兆ドルで世界第3位の企業となっており、アルファベットとエヌビディアに次ぐ位置にある。クックは、Apple Watchのようなウェアラブル機器や、iCloudのようなサービスの導入を主導したほか、独自技術と自社製シリコン(半導体)への移行も監督した。クックは、エグゼクティブ・チェアマンに就くことを「身の引き締まる思いだ」と述べ、「この特別な場所を半世紀にわたり特徴づけてきた価値観とビジョンをもって導く」と約束した。



