北米

2026.04.21 09:30

トランプ、イスラエルの提案によってイラン攻撃に踏み切ったとの説を否定

Tasos Katopodis/Getty Images

トランプの主張には異論も

一方、トランプは3月にも、イスラエルの要請によって攻撃に踏み切ったとの疑惑を否定しており、米国はイスラエルの攻撃計画と、それに伴うイランからの報復の可能性を把握していたとするルビオのコメントに反論した。トランプは、「(イランが)先に攻撃を仕掛けてくると考えたため、それを阻止したかった」と3月の記者会見で述べている。さらに、「どちらかといえば、私がイスラエルの背中を押したのかもしれない。イスラエルも我々も準備はできていた」と付け加えた。

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しかし、イランの核能力や、同国が先に攻撃すると信じたために攻撃したというトランプの主張をめぐっては強い異論がある。ロイターは2人の匿名情報提供者の話として、初期の攻撃の直後、国防総省の関係者が「イランによる攻撃計画の証拠はない」と議会に報告したと報じている。また、トランプはイランの核能力についても矛盾した発言を繰り返している。トゥルシー・ギャバード国家情報長官は3月の議会証言に先立つ冒頭陳述書の中で、2025年6月の米軍による攻撃で「イランの核濃縮計画は壊滅した」とし、「それ以降、濃縮能力を再構築する試みは確認されていない」と記していた。しかし、ギャバードは実際の証言ではこの一節を削除している

IAEAのグロッシー事務局長、イランによる濃縮ウランの大量備蓄と査察拒否を懸念

イランには、核爆弾の製造に使用可能な濃縮ウランの備蓄が存在していたとする声もある。国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシー事務局長は3月、「イランが核爆弾を製造している証拠はない」としつつも、「兵器として使用されるに近いレベルに濃縮された大量のウランと、調査員に対する全面的な立ち入り拒否は、深刻な懸念材料である」と指摘し、イランが調査を認めない限り、「同国の核計画が平和目的だけに限られると保証できる立場にはない」と述べていた

forbes.com原文

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翻訳=江津拓哉

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