アジア

2026.04.21 09:30

習近平がイラン攻撃に「初めて言及」、ホルムズ海峡の再開を求める

Iori Sagisawa - Pool/Getty Images

Iori Sagisawa - Pool/Getty Images

中国の習近平国家主席は米国時間4月20日、イラン紛争の即時停戦を呼びかけ、ホルムズ海峡の船舶通航を再開すべきだと述べた。中国は数週間後にドナルド・トランプ大統領を迎える予定だが、習が同海峡の開放を公に求めたのは今回が初めて。

今回の発言は、中国国営メディアが発表したサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子との電話会談の要旨に含まれていたものだ。イランによるホルムズ海峡の封鎖や米国による海上封鎖のいずれも名指しすることはなかったものの、同海峡は「通常の通航のために開放され続けるべきだ」と述べられている。

また、中国は「即時かつ包括的な停戦」を望んでおり、平和回復に向けたあらゆる外交努力を支援する意向があることを付け加えた。

この発言が公開されたのは、中国外務省の定例記者会見が行われた数時間後のことだった。報道官はその記者会見の中で、米国が19日にイラン船舶の航行を「強制的に妨害」したことについて、中国政府としての懸念を表明していた。

習の発言は過去数週間にわたって中国外務省が繰り返してきた主張と一致するが、彼自身がホルムズ海峡の封鎖に直接言及したのは今回が初めてのことだ。

先週、習はスペインのペドロ・サンチェス首相との会談において、「国際秩序は混乱に陥り、崩壊しつつある」と述べ、米国によるイラン攻撃を暗に批判した。また、同じく先週、北京でアラブ首長国連邦(UAE)のハーリド・ビン・ムハンマド・ザーイド皇太子と会談した際にも、「世界を弱肉強食の世界に逆戻りさせるわけにはいかない」と述べていた。しかし、その時点では米国を直接名指しすることや、紛争がホルムズ海峡のエネルギー輸送に与える影響に触れることは避けている。

先日行われたFOXビジネスのインタビューにおいて、トランプは司会のマリア・バーティロモに対し、習から「美しい手紙」を受け取ったことを明かした。これは、中国がイランに武器供与しているとの報道について同国に尋ねた手紙への返信だという。トランプは習に対していかなる武器も送らないよう伝えたといい、トランプによれば、中国は「基本的にはそのようなことはしていない」と回答したという。

このインタビューの放送後、トランプはトゥルース・ソーシャルに投稿し、「(中国は)私がホルムズ海峡を恒久的に開放しようとしていることを非常に喜んでいる」と述べた。さらに、「彼らはイランに武器を送らないことに同意した。数週間後に私が中国に到着した際、習主席は盛大なハグで私を歓迎してくれることだろう」と付け加えた。

海事データ分析企業のケプラーによると、中国はイラン産原油の最大の買い手であり、2025年にはイラン産原油の80%以上が中国によって購入されている。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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