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2026.04.23 13:00

OpenAIの資本構成表流出 MSの18倍のリターン、ソフトバンクの8兆円の含み益、アルトマンは持分ゼロ

Rafael Henrique - stock.adobe.com

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公開資料とセカンダリーマーケットの開示情報から再構成されたOpenAI Group PBCの詳細な株主内訳が、投資家でライターのシール・モノットがXに投稿(現在は削除)したのを受け、広く出回った。

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この表は、同社の現時点のポストマネー評価額8520億ドル(約136兆円)を前提に、主要投資家それぞれの持分比率、取得原価、リターン倍率を推計したものだ。2004年のグーグル以来、最大級のテクノロジーIPOとなり得る上場準備を進めるOpenAIをめぐり、際立った勝者、異例の点、そして未解決の構造的な疑問が、この数字から浮かび上がってくる。

マイクロソフト:圧倒的な勝者

マイクロソフトのポジションは、表全体のなかでも突出している。同社は2019年の当初コミットメントに始まり、2023年1月にはさらに100億ドル(約1兆5900億円)を追加するなど、複数のラウンドで合計約130億ドル(約2兆700億円)を投資した。

持分26.79%は現在2283億ドル(約36兆3000億円)相当と推計され、含み益は2153億ドル(約34兆3000億円)、リターン倍率は約17.6倍となる。マイクロソフトの10-Q提出書類でも130億ドル(約2兆690億円)という数字が確認できる。これほどの規模で同等の倍率に達している機関投資家は他にない。

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ただし、この関係は複雑さも孕む。OpenAIは、上場が見込まれる中で開示された直近の投資家向け資料で、マイクロソフトを事業上のリスクとして明記した。収益分配条項、クラウドの独占的な取り決め、そしてOpenAIに対するイーロン・マスクの詐欺訴訟の継続が、例外的な含み益に影を落としている。

ソフトバンク:最大の現金コミットメント、すでに8兆円)超の含み益

ソフトバンクのOpenAIへの総コミットメントは646億ドル(約10兆3000億円)と推計され、持分11.66%は現在993億ドル(約15兆8000億円)相当と見積もられている。これは約347億ドル(約5兆5200億円)の含み益、加重平均で1.5倍のリターンを意味するが、その軌道は急上昇している。

ポストマネー評価額8520億ドル(約135兆円)という前提では、ソフトバンクはこのポジションですでに500億ドル(約7兆9600億円)超の含み益を得ている。CNBCの報道によると、ソフトバンクは2025年12月までに400億ドル(約6兆3600億円)の投資コミットメントを全額拠出した。これは直接投資、シンジケートの共同投資家、そして最終の225億ドル(約3兆5800億円)のトランシェで構成されている。TechCrunchの報道によれば、同社はコミットメントの資金手当てに400億ドル(約6兆3700億円)のブリッジローンを用い、貸し手はJPモルガンとゴールドマン・サックスだったという。

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