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2026.04.21 07:00

米空母3隻が中東に集結へ 「ジョージ・H・W・ブッシュ」が喜望峰回りでまもなく到着

米海軍の空母「ジョージ・H・W・ブッシュ」。2022年12月29日、フランス・マルセイユ港(Gerard Bottino/SOPA Images/LightRocket via Getty Images)

これら2隻の原子力空母に搭載された航空団は、現在も続く「壮絶な怒り(エピック・フューリー)作戦」の一環でイランに対する空爆を実施してきた。この武力紛争は2月28日に始まってから7週間あまり経過している。

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米海軍は中東への艦艇増派を続けており、そのなかには3隻目となる原子力空母も含まれる。

ニミッツ級空母の10番艦で最終艦の「ジョージ・H・W・ブッシュ(CVN-77)」は現在、アフリカ南端の喜望峰を回っており、数日以内に中東に到達する可能性がある。

ジョージ・H・W・ブッシュとその護衛艦群については、紅海とアデン湾を結ぶバブ・エル・マンデブ海峡の通過を避けるのではないかとの見方が出ていた。

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アラビア語で「悲嘆の門」や「涙の門」を意味するバブ・エル・マンデブ海峡は、浅瀬や岩礁が点在するほか、予測できない強風によって小型の船が沈没しかねないほどの高波が発生することから、古来、航行に危険のともなう海域として知られてきた。

もっとも過去10年ほどの間、より深刻な懸念になっているのは、イランの支援を受けるイエメンの反政府組織フーシ派だ。フーシ派はドローン(無人機)攻撃やミサイル攻撃、さらにはヘリコプターでの商船への乗り込みまでも行ってきた。米国は昨年5月、フーシ派と停戦で合意したものの、フーシ派がイランを支援するかたちで、この海峡を通過する船舶に対する攻撃を再開する懸念は依然残っている。

補足しておくと、米海軍の空母は2023年12月の「ドワイト・D・アイゼンハワー(CVN-69、ニミッツ級空母2番艦)」以来、バブ・エル・マンデブ海峡を通過していない。ジョージ・H・W・ブッシュもこの水路を完全に回避しているとみられ、ジェラルド・R・フォードは紅海にとどまるとみられる。とはいえ、両空母とその艦載機は、空爆作戦が再開されればイラン国内の目標に対して容易に到達可能だ。

「エイブラハム・リンカーンで糧食不足」とのうわさを否定

一方、米海軍は18日、長期にわたる展開のためエイブラハム・リンカーンとアメリカ級強襲揚陸艦「トリポリ(LHA-7)」の乗組員は糧食不足に陥っているとのうわさの払拭に努めた。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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