それ以降、ロシア軍によるオスキル川渡河の試みの大半は、クプヤンシク北方のロシア支配地域から行われている。その辺りは川幅が狭く、架橋作戦が可能になっている。2025年初め、ロシア軍部隊はボートやその他の間に合わせの手段、たとえばパイプラインのような型破りな経路を通じた浸透などにより、西岸に複数の足場を築いた。だが、これらの小規模な拠点は増援や補給を受けられず、短期間で失われた。
ウクライナ軍はドローンやヘリコプターでオスキル川を絶えず哨戒し、ロシア軍に渡河を試みる動きがないか監視している。小規模な部隊であれば、ときには発見されず渡河できる場合もあるが、架橋装備を必要とするような大規模な作戦を隠し通すことは難しい。ひとたび作戦が発見されれば、架橋装備も渡河部隊もウクライナ軍によって迅速に攻撃され、撃破されることになる。これは2025年後半、ロシア軍が再三渡河を試みて失敗した際にも見られた光景であり、ウクライナ軍のドローン攻撃でロシア軍の装備多数が破壊され、前進は阻止された。
ドローンによる渡河支援
ロシア軍の作戦全般でドローンが主要な役割を果たしており、オスキル川渡河の試みでもやはりドローンが広範に活用されている。ロシア国防省が2025年11月27日にテレグラムに投稿した動画では、現地でのドローンの使用が取り上げられており、兵士らがオスキル川沿いで偵察ドローンを組み立てて発進させる様子が映っている。このドローンはその後、対岸にあるウクライナ軍の陣地を特定し、続いてそこに砲撃が加えられたもようだ。
テレグラムに投稿されたほかの動画では、ロシア軍のモルニヤ-2攻撃ドローンがウクライナ側の防御陣地を攻撃したり、ウクライナ軍部隊による反撃に際しての渡河の試みを妨害したりするのに投入されている。より広く見れば、ドローンと砲兵を組み合わせたこうした攻撃は、ロシア軍の渡河作戦の条件を整えるために用いられている。つまり、ウクライナ側の陣地を攻撃して制圧することで、自軍部隊が川を渡って足場を築ける状態をつくり出そうとしている。


