TikTokでバイラルヒットとなった楽曲『Celebrate Me』は、AI音楽生成サービスのSuno(スノ)を使って制作された。業界の一部から反発の声が上がる中でもSunoの人気は拡大を続けており、同曲は、米国をはじめ複数の国のiTunesチャートで1位を獲得した。
AIが生成したペルソナ(架空のアーティスト)であるIngaRose名義でリリースされた『Celebrate Me』は、現在、米国、英国、フランス、カナダ、ニュージーランドのiTunesチャートで首位に立った。
同曲はTikTokで人気に火がついたとみられ、IngaRoseのTikTokプロフィールのフォロワー数は22万人を超えている。
『Celebrate Me』はTikTok上で約30万本の動画に音源として使用されており、多くの人気動画において、その歌詞が「心に響く」「勇気づけられる」と称賛されている。
ただし、IngaRoseのTikTokプロフィールによれば、『Celebrate Me』はAI音楽生成サービスSunoを用いて作曲されたものだと記されている。同プロフィールでは、歌詞は「人間が書いた」もので「実話に基づいている」とも主張している。
米国時間3月17日午後時点で、米国iTunesトップ100のうち5曲がIngaRoseの楽曲だ。
IngaRoseのチャートでの成功は、AI音楽生成サービスSunoの人気が急拡大する中で起きている。Sunoの台頭はAI生成アートに批判的な立場からの論争を引き起こすと同時に、他のAIアーティストのチャート上位進出にもつながっている。
IngaRoseとは何者か?
IngaRoseというペルソナの背後に誰がいるのかは明らかになっていない。しかし、ソーシャルメディアのプロフィールや音楽ストリーミングサービスのリリース履歴によると、このAIアーティストは1月から楽曲をリリースしている。Spotifyのプロフィールによれば、2月から3月にかけて複数のシングルと3枚のフルアルバムを発表した。また、Instagramアカウントのフォロワー数は23万人を超え、YouTubeチャンネルの登録者数は8万2000人に達している。



