米共和党の下院議員が、ドナルド・トランプ米大統領を「キリストの再臨も同然の存在」だと評した。トランプ大統領は米国人のローマ教皇レオ14世との対立が激化する中、AI(人工知能)で生成された自身の画像をSNSに投稿したことが「冒涜的」だと非難を浴び、政権を巻き込んだ宗教スキャンダルに発展している。
トランプから「信頼できるMAGA(米国を再び偉大に)派の盟友」と称賛されているトロイ・ネルズ下院議員(テキサス州選出)は16日、記者の取材に対し「トランプはスライスされたパンの発明よりも優れている」との考えを表明。続けて「僭越ながら言わせてもらえば、彼(トランプ)はキリストの再臨も同然の存在だと思う」と述べた。
ネルズはさらに「教皇の仕事も大変」だが、「トランプの仕事はそれ以上に非常に困難」であり「世界で最も過酷な仕事だ」と主張した。
トランプと教皇レオ14世は、イラン攻撃をめぐってイースター(キリスト教の復活祭)の週末にトランプが行ったイラン国民全体に対する脅しを教皇が「容認できない」と非難し、平和を呼びかけたことをきっかけに対立している。
その後、トランプは自身のSNSであるトゥルース・ソーシャルへの長文投稿で教皇をこき下ろし、天から降りてきて病人を癒やすイエス・キリストに自身をなぞらえたAI生成画像を投稿。この画像は後に削除されたが、一連のトランプの行動は、共和党の一部議員を含むキリスト教保守派の支持基盤から大きな反発を招いた。
ブライアン・フィッツパトリック下院議員(共和党・ペンシルベニア州選出)は、教皇への攻撃を「信者に対する侮辱」だと非難。ジョン・カーティス下院議員(共和党・ユタ州)は、トランプの投稿した画像について「あらゆる宗教」の信者にとって不快なものだと批判した。
しかし、トランプは15日にも、自身がキリストに抱かれている姿を描いたAI生成画像をトゥルース・ソーシャルで共有した。この画像はもともと別のアカウントが投稿したもので、「悪魔的で悪霊めいた、子どもを食いものにする怪物たちの正体が次々と暴かれている。…神が自身のトランプ(切り札)を切っているのかもしれない!」とのキャプションが添えられていた。



