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2026.04.22 08:15

推し活ファンの9割がランダムグッズを嫌悪しながら買う事態

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「推し活」が社会現象となる中、キャラクターグッズ販売において「ランダム形式」はもはや定番の手法だ。特にアイドルグループや複数のキャラクターが登場するコンテンツでは、お目当ての推しを手に入れるために、ファンが何個も商品を購入し続ける姿が日常的に見られる。しかし、この販売手法がファンの心理やコンテンツそのものに与える影響は、想像以上に深刻である。Hamaru Strategyが実施した「ランダムグッズに関するファン意識調査2026」の中間報告からは、ビジネスの持続性を揺るがしかねない実態が浮かび上がった。

今回の調査では、わずか1週間で、のべ3万5866件という膨大な回答が集まり、自由記述欄には累計269万4939文字ものコメントが寄せられ、この問題に対する関心の高さがうかがえる。その結果、回答者の99.3%にランダムグッズの購入経験がある一方で、その89.9%がランダムグッズを「嫌い」または「非常に嫌い」と回答している。さらに、これまでランダムグッズを41回以上購入した経験がある層が52.7%に達しており、熱心な購入層ほど強い嫌悪感を抱きながら買い支えているという、いびつな構造が見て取れる。

ファンがランダムグッズを嫌う最大の理由は、「欲しいものが手に入らない可能性がある」(98.5%)こと、そして「通常販売のグッズよりお金が余計にかかる」(91.6%)ことだ。この「手に入らない」というストレスは、単なる購入体験の悪化に留まらない。回答者の85.2%が「ランダムグッズの影響でコンテンツ自体への印象が悪い方向に変わった経験がある」と回答している。販売手法に対する不満が、IP(知的財産)そのものの価値を毀損している事実は、ブランド戦略を担う側にとって看過できないリスクである。

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文=飯島範久

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