成人向けサブスクリプションサービスのOnlyFans(オンリーファンズ)が、少数株の売却に向けて協議を行っていることがわかった。米国時間4月17日午前に複数のメディアが報じたところによると、この取引が成立すれば同社の企業価値は30億ドル(約4800億円)を超えると推定される。同社を急成長させた謎多き起業家、レオニード・ラドヴィンスキーは数週間前に亡くなっている。
ブルームバーグとフィナンシャル・タイムズが17日に報じたところによれば、オンリーファンズはサンフランシスコに拠点を置くアーキテクト・キャピタルに対し、約20%の株式を売却する交渉を進めている。
同社は約1年前から株式売却を模索していた。ロイターは2025年5月、オンリーファンズがロサンゼルスを拠点とする投資会社のフォレスト・ロード・カンパニーと、評価額80億ドル(約1兆2700億円)での売却交渉を行っていると報じていた。
アーキテクト・キャピタルとは数カ月にわたり協議を続けてきたとみられる。ウォール・ストリート・ジャーナルは1月、同社が評価額は約55億ドル(約8700億円)でオンリーファンズの過半数株式の取得を検討していると報じていた。
フィナンシャル・タイムズによれば、アーキテクト・キャピタルとの少数株取引は早ければ来月にも成立する可能性がある。これは、将来的な追加売却への布石となる見通しだ。
ブルームバーグは、今回の取引の一環として、アーキテクト・キャピタルがオンリーファンズのクリエイター向けの新たな金融サービスや製品の開発を支援する予定だと伝えている。
オンリーファンズを2018年に買収し、巨大な成人向けビジネスへと変貌させたのは、ウクライナ生まれの起業家であるラドヴィンスキーだ。今回の一連の交渉は、彼ががんにより急逝したわずか数週間後に大詰めを迎えている。
同社の収益性は極めて高い。フォーブスは以前、亡きオーナーのラドヴィンスキーが、2024年に同社から毎日190万ドル(約3億円)の配当を得ていたと報じた。2024年における総取引額は72億ドル(約1兆1400億円)に達しており、オンリーファンズはそのうち20%を自社の取り分としている。



