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2026.04.28 11:00

職場で成功する「扱いにくい人」の特徴 心理学が証明した収入の格差

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私たちは「扱いにくい人」にならないよう、多くのエネルギーを費やしている。フィードバックを送る前に言葉を和らげ、会議では提示された計画を完全に支持していなくても同意する。断るのが無礼に感じられ、正直でいるより好かれる方が安全に思えるため、自分を消耗させる依頼にも応じてしまう。

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だが心理学は人当たりが良いことは複雑で、研究によると私たちが考える「付き合いやすさ」の一部は、実は自分に不利に働く可能性があることが示されている。性格分析理論「ビッグファイブ」の5つの性格特性の1つである協調性、つまり温かく協力的かつ順応的である傾向に関する多くの研究は、この特性が顕著なことには職業上のコストが伴うことを一貫して示している。

専門誌『Journal of Personality and Social Psychology』に2012年に掲載された有名な研究で4つの大規模データセットを用いて分析したところ、協調性の高い労働者は収入面で明らかに不利であることが示された。すべてのデータにおいて、職場における協調性の高さは一貫して不利に働き、特に収入面で顕著だった。

話を進める前にはっきりさせておくべき重要な違いがある。「扱いにくさ」にもデータが支持しないタイプがある。それは冷たく攻撃的で、自己中心的なタイプだ。米国科学アカデミー紀要(PNAS)に2020年に掲載された研究では、数百人を10年以上追跡した結果、利己的で争いを好むなど純粋に非協調的な行動は、職場の権力競争において何の優位性にもならないことが示された。競争の激しい組織文化においても同様だった。

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では、ここで言う「扱いにくさ」とは何なのか。研究によると、大きな成功と一貫して関連付けられている扱いにくさには以下の3つの形態がある。

1. 基準を下げないための「扱いにくさ」

「満足しにくい」という性質には、エゴではなく自分の仕事や周囲の仕事の質を真剣に気に掛けるタイプがある。心理学ではこれを適応的完璧主義と呼ぶ。これは人を立ち行かなくさせるタイプの完璧主義とは明確に異なる。

適応的、つまり「ポジティブな」完璧主義者は高い目標を設定し、自分に厳しい基準を課して成功に向けてたゆまぬ努力を続ける。こうした人は成果志向であるのに対し、不適応な完璧主義者は失敗を気にしている。

不適応型の完璧主義者は常に失敗する可能性を考えている。一方、適応的な完璧主義者はその正反対で、成功するというビジョンに突き動かされている。この違いが実際面で大きな差を生む。

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翻訳=溝口慈子

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