欧州

2026.04.20 08:00

ウクライナ、信頼性の高い無人機技術で各国との防衛協定を次々締結

ドイツの首都ベルリンで、両国の協力により製造された無人機(ドローン)を見学するドイツのフリードリヒ・メルツ首相(中央左)とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領(左)。2026年4月14日撮影(Clemens Bilan - Pool/Getty Images)

先月には、ウクライナとルーマニアの両大統領が、無人機を含むウクライナの防衛装備品をルーマニア国内で製造することで合意した。ウクライナは、フィンランド、デンマーク、ラトビアとも、無人機の共同製造を含む枠組みに署名している。

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今年に入ってからの数カ月間にウクライナが築いてきた他国との防衛分野での協力関係は、国際社会における同国の役割が変化しつつあることを示している。ロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始する以前、専門家らは、欧州の安全保障に対するウクライナの役割について疑問を呈していた。こうした専門家は、ウクライナの防衛産業は欧州の基準からすれば小規模だとみていた。さらに、ウクライナが軍の改革を行う必要があると指摘していた。

ところが、ロシアによる軍事侵攻開始から4年が経過した今、ウクライナの防衛や技術に関する専門知識が世界中で見直されている。例えば、ウクライナ軍と防衛関連企業は、ロシア軍に対抗するための無人機を製造し、配備している。これらの無人機はロシア軍の弾薬庫や車両、兵士を攻撃するために使用されてきた。ウクライナの無人機は費用効率が高く、戦場でも成果を上げている。今年に入り、ロシア兵がウクライナ製無人機に降伏したという報告が相次いでいる。

こうした実戦での成果を受け、特に北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)はウクライナの無人機技術を入手するため、同国との協議を歓迎している。NATOはウクライナ軍の無人機の活用実例を示すため、同国の当局者を軍事演習や模擬実験に招いた。一方、EUは20億ユーロ(約3800億円)相当のウクライナ製無人機の購入を約束した。NATOとEUのこうした動きは、両組織がウクライナの無人機技術を高く評価していることに加え、同国を欧州にとって防衛分野の重要な貢献者として捉え始めていることを示唆している。

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ウクライナが防衛や無人機技術を巡って世界中の同盟国や友好国との連携を強化する中、政策立案者や専門家らは、同国の無人機がどのように活用されるのかを注視することになるだろう。ウクライナにとってこうした協力は、戦場での即時の支援にとどまらず、欧州の安全保障における同国の長期的な関与と役割の基盤となるものだ。

forbes.com 原文) 

翻訳・編集=安藤清香

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