起業家

2026.04.23 18:30

各52万円の自己資金を出し合ったコンビの米ミートスナック企業、1日約200万本を生産のユニコーンに成長

Jammer Gene - stock.adobe.com

エグジットの選択肢を探るため、投資銀行を起用

関係者によると、Chompsはすでに、どのようなエグジットの選択肢があるかを探るため、投資銀行を起用したという。ただしヒルとアリの2人は、Chompsが目先の利益を狙った早期売却を目指しているわけではないと述べている。選択肢としては、新規株式公開(IPO)や会社の売却が考えられる。ただし、買収に動く企業には巨額の資金を投じる覚悟が必要になる。しかも、現在は多くの上場食品大手が業績面で苦戦し、高値での買収に踏み切れない状況にある。たとえば、老舗ブランドSlim Jimと、2024年に買収した新興ブランドFatty’sを展開するコナグラの株価は、過去1年で10%超下落している。

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また、買い手候補が現れた場合には、生産体制に関しても明確な戦略が欠かせない。Chompsの収益性は、ミズーリ州に拠点を置くWestern Smokehouse Partnersとの契約の影響も受けている。同社は2025年7月、Chomps専用の新工場を稼働させ、2027年にはネブラスカ州でも新たな工場を開設する予定だ。そのため長期的には、Chomps自身、あるいは買収を検討する企業がWesternを買収するか、自前の工場を建設したいと考える可能性もある。Chompsは、そうした取引の可能性についてコメントを控えた。

朝食向け新フレーバーやコンビニ展開で、事業拡大を図る

Chompsは主力顧客の満足度を維持しつつ、朝食向けスナックにも事業を広げようとしている。同社は、顧客調査を通じて、熱心な愛用者の一部が、朝からミートスティックを食べることに後ろめたさを感じていることを把握した。そこでChompsは今月、「Savory Breakfast」という新フレーバーを発売した。アリの言葉を借りれば、これは顧客に「朝に食べても構わないと思ってもらう」ためだという。この商品は4月からターゲットの店頭とオンラインで販売される。

「すでに朝にChompsを食べている人はいるが、それを誇らしく思っていない。むしろ少し気恥ずかしく感じているくらいだ。この商品は軽くて、おいしく、また食べたくなる。だからこそ、朝の時間帯の需要を開拓できる」とアリは語る。

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また、今後はコンビニエンスストアへの展開を強化することも次の課題だ。Chompsは現在、WawaやLove’s、そして2月から加わった約3000店舗のセブンイレブンを含む、1万2500カ所のガソリンスタンドや小規模小売店で販売されている。アリは、「我々はまだ始めたばかりだ。何に踏み込もうとしているのかをきちんと理解するために、慎重に進めている」と語る。

「10年後には、Chompsのロゴを見た人は誰もが、即座に認識し、信頼を寄せるようになっているはずだ。我々は単に“better-for-you(体に良い)”ブランドをもう1つ作ろうとしているのではない。“best-for-you(体に最良)”ブランド、より上位のカテゴリーを作ろうとしている」とマルドナドは付け加えた(編注:better-for-youは、米健康食品業界の定番的なマーケティング用語。従来品より健康的に仕上げた食品カテゴリーを指す)。

forbes.com 原文

翻訳=上田裕資

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