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2026.04.17 13:00

株価が1年で2700%上昇、AIブームの波に乗るデータストレージ企業サンディスク

Askar - stock.adobe.com

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データストレージ大手のSanDisk(サンディスク)は、AIデータセンター建設に向けた旺盛な需要を追い風に、昨年の驚異的な上昇に続き、今年も株価が230%超上昇している。

データを保存するメモリーカードやフラッシュドライブを製造するサンディスクの株価は、1年間で2700%以上上昇した。つまり、1年前に同社の株式に3万5000ドル(約557万円)投資していれば、今日その価値は100万ドル(約1億5900万円)になっていたことになる。

同社は米国時間4月20日、金融セクターを除く最大100社で構成される指数「NASDAQ 100」に組み入れられ、ソフトウェア企業アトラシアンに代わって採用される予定だ。これは、ソフトウェアから離れる市場シフトが続いていることを反映している。

同株は、1年前から約30%上昇したS&P500を大きく上回るパフォーマンスを示しており、グーグル(1年前から115%上昇)、マイクロソフト(12%上昇)、メタ(34%上昇)、アマゾン(41%上昇)、オラクル(38%上昇)といった大手テック企業をも凌駕している。

AIブームでウォール街から人気を集める銘柄、特にハードウェアメーカーさえも上回った。エヌビディア(1年前から90%上昇)、台湾積体電路製造(142%上昇)、シーゲイト・テクノロジー(605%上昇)、ウエスタンデジタル(922%上昇)などである。

AIデータストレージは世界最大のストレージ市場になるだろう

サンディスクは、AIモデルの稼働に必要なデータを保存するハードウェアを提供することで、巨大なAIデータセンター建設における最重要コンポーネントの1つとなった。

AIモデルは、これらのドライブに保存されたテキスト、画像、動画といったデータを取り出して出力を生成し、生成した出力も将来参照するために保存する。より強力なAIモデルの構築競争により、AIモデルの訓練と稼働に必要な膨大なデータ量を背景として、ストレージに対する需要が前例のない水準で生まれている。特にサンディスクは、即時にアクセスできるホットストレージを提供するフラッシュメモリーを得意とする。これは、モデルが稼働中に直ちにデータを取り出せる一方、コールドストレージ製品は、モデルが常時・即時のアクセスを必要としないデータを保存する点で異なる。

調査会社ガートナーは、データセンター支出が2026年に6500億ドル(約103兆円)を超え、前年の約5000億ドル(約79兆6000億円)から31.7%増加すると見込んでいる。

1月初旬、エヌビディアのジェンスン・フアンCEOはAIのデータストレージを「完全に未開拓の市場」と呼び、「今まで存在しなかった市場であり、おそらく世界最大のストレージ市場になるだろう。基本的には、世界のAIのワーキングメモリーを保持することになる」と述べている。フアンの発言を受けて、サンディスク株は1日で28%急騰した。

これがサンディスクの現在の時価総額は1350億ドル(約21兆5000億円)である。1年前、同社の時価総額は約55億ドル(約8760億円)だった。

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