「2025年8月以降、サンディスク株は上昇し始めた」
サンディスクは2025年2月、データストレージ企業ウエスタンデジタルからスピンオフした。同社は、コールドストレージを提供するハードドライブ事業とフラッシュドライブ事業を分離する必要があると判断した。両事業は異なるビジネスニーズで運営されており、困難な時期からの回復を目指していたためだ。
カンター・フィッツジェラルドのアナリスト、CJ・ミューズはForbesに対し、わずか2年前はパンデミックと、クラウドコンピューティング向けデータセンター建設の局面で企業が過剰購入した影響で、ウエスタンデジタルとより広範なデータストレージ業界は採算が取れていなかったと語った。だが、AIによってストレージ需要が急騰したことで状況は完全に反転している。
大手テック企業がデータセンターを満たすために可能な限り短期間で膨大なストレージを求めるなか、サンディスクのような企業は供給が逼迫している。これによりデータストレージ企業は値上げする力を得ており、サンディスクは過去1年でビット単価を100%超引き上げた。
「2025年8月以降、AI主導の需要が本格的に立ち上がり、サンディスク株は上昇し始めた」と同氏は述べた。「依然としてすばらしい供給逼迫環境にあり、これは2026年通年、少なくとも2027年上半期まで続くと考えている」。2025年12月期の四半期において、サンディスクは売上高30億ドル(前四半期比31%増、前年同期比61%増)を計上。純利益は8億300万ドル(前四半期比617%増、前年同期比672%増)だった。
4月30日に四半期決算を発表
サンディスクは米国時間4月30日、3月期の四半期決算を発表する。AI需要が当面衰えないように見えるため投資家の楽観は強いが、AIによるこれほど巨大な需要急増は業界として持続可能ではなく、需要急増の後に非常に厳しい下落局面が訪れる「高い循環性」を持つという従来の物語を再確認するだけだと懸念する向きもある。
たとえば、2000年代のスマートフォン時代や、2010年代のクラウドコンピューティング・ブームの局面だ。投資家は、数年前に業界を打ちのめしたような供給過剰に再び陥るのではなく、これらデータストレージ企業が成長を維持できるかどうかを見極めようとしている。モーニングスターのアナリスト、ウィリアム・カーウィンは「『今回は違う』とは考えにくい」と記した。「サンディスクはメモリーチップにおける市場主導の循環性の影響を受けやすく、顧客に対する価格決定力を持たないと考えている」


